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非常ボタンがゲーマー向けブラウザー「Opera GX」に搭載! 不適切なサイトも安全に

カスタマイズ機能も充実

「Opera GX」LVL 5 (core: 100.0.4815.82)

 ノルウェーのOpera Softwareは12月13日(現地時間)、「Opera GX」に「Panic Button」(非常ボタン)を追加したと発表した。いわゆる“ボスが来た”(Boss key)と呼ばれる機能の一種で、不適切なコンテンツの閲覧中に誰かがやってきても、[F12]キーを押すだけで一時的に「安全な」コンテンツへ差し替えることができる。

 同社が最近調べたところによると、ユーザーの36%が学校や職場で不適切なコンテンツにアクセスしたことがあると認めたという。なかには、それをクラスメートや教師、同僚、上司などに見られて恥ずかしい思いをしたり、トラブルに発展したり、最悪の場合は処罰の対象になったりすることもあるだろう。

 そうした悲劇を少しでも減らすために実装されたのが、「Panic Button」だ。[F12]キーを素早く押せば、すべてのタブの再生が一時停止・ミュートされ、まったく当たり障りのない「安全な」コンテンツが開き、ユーザーの秘密を守ってくれる。もう一度[F12]キーを押せば、手軽に以前の閲覧状態へ戻ることが可能だ。

 「安全な」コンテンツは初期状態で「YouTube」や「Wikipedia」などがセットされており、そのうちのどれかがランダムで表示される仕組み。[Early Bird]オプションを有効化すれば、このリストは自分好みにカスタマイズできるほか、[F12]というショートカットキーのカスタマイズにも対応する。

[Early Bir]オプションを有効化
「安全な」コンテンツの一覧やショートカットキーのカスタマイズが可能

 「Opera GX」にはユーザーが不慮の死を遂げたときに閲覧履歴を改竄して名誉を守るといったユニークな機能が備わっているが、冷静に考えると、死後のことよりも生きている今をまず心配するべきだろう。突然死に備えた閲覧履歴の改竄機能はあるのに、「Panic Button」がなかったのはむしろ不思議だ。

 「Opera GX」は、ゲーマー向けにカスタマイズされた「Opera」。最近のゲーミングPCを意識したデザインになっており、ライティング機能を備えたマウスやキーボードと連動することも可能。デスクトップ(Windows/Mac)、モバイル(iOS/Android)に対応しており、現在「opera.com」から無償でダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Opera GX」デスクトップ版
【著作権者】
Opera Software AS
【対応OS】
Windows/Mac(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
LVL 5 (core: 105.0.4970.46)