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2024年2月セキュリティパッチが原因で「Outlook」の送信取り消しが機能しない ~Microsoftが告知

同社のサポートページ

 デスクトップ版「Outlook」アプリでメールの送信を取り消す(recall)機能が利用できなくなる場合があるという。米Microsoftが2月28日(現地時間)、サポートページで明らかにした。

 「Outlook」には一定期間内であれば送信したメッセージを取り消すことができる機能が備わっており、成功すると送信者にそれを知らせる通知メッセージが届く。

 しかし、2024年2月のセキュリティ更新プログラム「CVE-2024-21378」を適用すると、メッセージの取り消しが失敗し、受信者へ元のメッセージとリコールメッセージが届けられることがあるという。リコールメッセージはプレビューペインで開けず、閲覧しようとしても以下のエラーメッセージが表示される。

The custom form cannot be opened. Outlook will use an Outlook form instead

 なお、送信者側にはなんのアクションも起こらない。

 この問題は前述のセキュリティパッチを適用した「Outlook 2016」、「Microsoft 365」の「Outlook」で発生する。また、クラウドベースのメッセージのリコールが無効で、「Outlook」デスクトップクライアントが従来のリコールメッセージを使用していることも条件になっているようだ。

 同社は現在、この問題を調査中。近いうちに修正プログラムがリリースされる見込み。それまでは「Outlook on the web」(OWA)や新しい「Outlook」からメッセージを取り消し、Windows版「Outlook」で送信したメッセージを送信中断または置換するよう呼び掛けている。