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「エクスプローラー」に「Git」を統合 ~アプリ開発者のためのWindowsシェル改善
ファイル右クリックメニューからのTAR/7z圧縮、「Sudo for Windows」なども
2024年5月23日 09:50
米Microsoftは5月21日(現地時間)、「エクスプローラー」にバージョン管理プロトコルを統合する計画を明らかにした。ファイルリストビューのカラムで「Git」のコミットメッセージ、最後にコミットされた日時を表示できるようになるなどの改善が投入されるようだ。
この機能は、開発者向けカンファレンス「Build 2024」に合わせて発表されたデベロッパーエクスペリエンス改善の一環として導入される。「Git」のコミットメッセージ以外にも、「エクスプローラー」のファイルリストビューにはファイルの状態(変更済みなど)が表示されるようだ。また、ステータスバーには現在のブランチなどをチェックできる。
同様の機能はサードパーティー製アプリに導入されたことがあるが、「エクスプローラー」に追加されるのは初めて。間もなく「Windows Insider Preview」ビルドでお披露目される見込みなので楽しみに待ちたい。
そのほかにも、Windowsシェルを強化して開発者体験を向上させる取り組みとして、以下の要素が紹介されている。
- 「エクスプローラー」の右クリックメニューからTAR/7z形式のファイル圧縮
- Linuxのようにコマンドラインのなかで気軽に管理者権限へ昇格できるようにする「Sudo for Windows」
- 「WSL」と「PowerToys」ユーティリティの一部を「Dev Home」に導入。「Dev Home」から「WSL」へ直接アクセスしたり、「Hosts File Editor」、「環境変数」(Environment Variables)、「Registry Preview」といった開発者向け「PowerToys」ツールを利用したりできる
- 「Dev Home」に数クリックでOSを開発者向けにカスタマイズする機能