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2024年最後の「Windows Update」、ゼロデイ1件を含む71件の脆弱性に対処
月末のプレビューパッチはお休み
2024年12月11日 09:30
米Microsoftは12月10日(現地時間)、すべてのサポート中バージョンのWindowsに対し月例のセキュリティ更新プログラムをリリースした(パッチチューズデー)。現在、「Windows Update」や「Windows Update カタログ」などから入手可能。Windows以外の製品も含め、今月のパッチではCVE番号ベースで71件(サードパーティーのものも含めれば72件)の脆弱性が新たに対処されている。
このうち、すでに悪用が確認されているゼロデイ脆弱性は1件。深刻度の評価は「Important」にとどまるものの、攻撃手法も公開されており、できるだけ早い対処が必要だ。
- CVE-2024-49138:Windows 共通ログ ファイル システム ドライバーの特権の昇格の脆弱性
深刻度が4段階中最高の「Critical」と評価されている脆弱性は、以下の16件。
- CVE-2024-49124:Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) クライアントのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-49118:Microsoft Message Queuing (MSMQ) のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-49122:Microsoft Message Queuing (MSMQ) のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-49117:Windows Hyper-V のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-49112:Windows Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-49127:Windows Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-49126:Windows ローカル セキュリティ機関サブシステム サービス (LSASS) のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-49106:Windows リモート デスクトップ サービスのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-49108:Windows リモート デスクトップ サービスのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-49115:Windows リモート デスクトップ サービスのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-49116:Windows リモート デスクトップ サービスのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-49119:Windows リモート デスクトップ サービスのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-49120:Windows リモート デスクトップ サービスのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-49123:Windows リモート デスクトップ サービスのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-49128:Windows リモート デスクトップ サービスのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-49132:Windows リモート デスクトップ サービスのリモートでコードが実行される脆弱性
Windows 10/11およびWindows Server 2016/2019/2022
最大深刻度は「緊急」(リモートでコードが実行される)先月末にリリースされたプレビュー更新プログラムの内容の一部に加え、セキュリティ修正が含まれる。
- Windows 11 バージョン 24H2:KB5048667
- Windows 11 バージョン 23H2:KB5048685
- Windows 11 バージョン 22H2:KB5048685
- Windows 10 バージョン 22H2:KB5048652
- Windows Server 2025:KB5048667
- Windows Server 2022:KB5048654
- Windows Server 2019:KB5048661
- Windows Server 2016:KB5048671
なお、今月のプレビューパッチは年末休暇のためリリースされない。今回のセキュリティ更新プログラムが今年最後のアップデートだ。
Microsoft Office関連のソフトウェア
「Microsoft Office」関連のセキュリティ修正に関しては、以下のドキュメントを参照のこと。
Microsoft Edge
「Microsoft Edge」は、「パッチチューズデー」とは関係なくアップデートされている。直近のセキュリティ修正は、米国時間12月5日にリリースされたv131.0.2903.86。
Microsoft SharePoint Server
「Microsoft SQL Server」関連では、5件の脆弱性が修正された。
- CVE-2024-49062(重要:情報漏えい)
- CVE-2024-49064(重要:情報漏えい)
- CVE-2024-49065(重要:リモートでコードが実行される)
- CVE-2024-49068(重要:特権の昇格)
- CVE-2024-49070(重要:リモートでコードが実行される)
そのほかの製品
そのほかにも、以下の製品に対しセキュリティアップデートが提供されている。括弧内は最大深刻度。
- Windows App Client for Windows Desktop:1件(緊急)
- System Center Operations Manager:1件(重要)
- Remote Desktop client for Windows Desktop:1件(緊急)
- Microsoft/Muzic:1件(重要)
- Microsoft Defender for Endpoint for Android:1件(重要)
- CBL Mariner 2.0 x64/ARM:165件(不明)
- CBL Mariner 1.0 x64/ARM:4件(不明)
- Azure Linux 3.0 x64/ARM:148件(不明)