Windows Insider Preview

Windows 11標準のZIP/7z/TAR圧縮機能がさらに強化 ~ダイアログで細かく設定可能に

Canaryチャネルでテスト中

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

[圧縮先]-[追加オプション]ファイルメニュー

 プレビュー版「Windows 11」では、OS標準でTAR/7z形式の圧縮ファイルを作成する機能がテスト中だ。これをさらに拡充し、フォーマットや圧縮率を細かく指定できる新しいウィザードが、米国時間1月26日にCanaryチャネルでリリースされた「Windows 11 Insider Preview」Build 26040に導入されている。

 本ビルドでは、ファイルやフォルダーの右クリックメニューの[圧縮先]という項目に、[ZIP]や[7z]、[TAR]といったサブメニューに並んで[追加オプション]が新設されている。これをクリックすると、以下のような[アーカイブの作成]ダイアログが現れる。

[アーカイブの作成]ダイアログ

 このダイアログでは、次のようなオプションを指定できる。

  • 追加先の書庫ファイル(アーカイブ)のパス
  • アーカイブの形式:7z、TAR、ZIP
  • 圧縮方法:さまざまな圧縮アルゴリズムが選べる(アーカイブ形式に依存)
  • 圧縮レベル
  • シンボリックシンクの保持
  • ハードリンクの保持

 ただ書庫ファイルを作るだけであれば、[圧縮先]メニューから目的のアーカイブ形式を選ぶだけで十分だが、ファイルサイズをできるだけ抑えたい、解凍先の環境で展開しやすい方式を選びたいといったケースでは役立つだろう。既存の書庫ファイルへ、新たにファイルを追加することもできる。

いずれにせよ、ZIP圧縮しかできない現行の「Windows 11」よりは格段の進歩

 なお、「Windows Insider Preview」プログラムでテストされている新機能はあくまでも試験的なものだ。かならずしも製品版に反映されるとは限らない点には注意したい。不具合を見つけたり、要望がある場合は「フィードバック Hub」アプリなどを介して、開発チームへ積極的にフィードバックしたい。