Blender ウォッチング
アドビの「Substance 3D Painter」と「Blender」を連携させて3Dモデルを編集
2022年10月28日 15:31
本連載では、無料の高機能3Dモデリングツール「Blender」の使い方や関連情報を幅広くお伝えします。
今回は「Substance 3D Painter」と、前回ほとんど出番のなかった「Blender」の連携や、「Blender」ユーザーから見た「Substance 3D Painter」の「便利」ポイントや注意点をご紹介したいと思います。
「Blender」で作成したモデルの持ち込み
「Blender」で作成したモデルを「Substance 3D Painter」で編集には、「FBX」形式で「エクスポート」します。
「Blender」からのエクスポート
出力するオブジェクトを選択し、「Blender」の[ファイル]-[エクスポート]メニューの[FBX (.fbx)]を実行します。
- 「ファイルブラウザー」が開きますので、右側のオプションの中の[選択したオブジェクト](①)にチェックを入れておきます。
- 適切な場所を指定したら[FBXをエクスポート](②)をクリックしてエクスポートします。
操作方法と「Blender」ユーザーから見た「便利」ポイント
画面操作
画面操作は[Alt]キー+マウスボタンでまとめられており、[Alt]キー+左ドラッグが「回転」、[Alt]キー+ホイールボタンのドラッグが「平行移動」、[Alt]キー+右ドラッグが「ズーム」に割り当てられています。ホイール回転でもズームは可能です。
回転は2D画面でも行うことができるのが地味に便利です。なお回転とズームはドラッグ開始位置が中心になります。
「修飾キー」(Windowsキーボードでは[Ctrl]キー、[Shift]キー、[Alt]キー)や一部のキーをしばらく押していると、左下にショートカットキーのリストが表示されます。
また、[Ctrl]キー+右ドラッグの横方向がブラシサイズ、縦方向が硬さの変更となるように、ドラッグ方向で機能が違う物もあります。
すべてのショートカットキーは、[編集]メニューの[設定](①)で表示されるウィンドウの[ショートカット]タブ(②)で閲覧できます。
ただ、いくつかショートカットキーが判らず詰まったため、ツールチップの類で情報がもう少し欲しいと思いました。
ペイントツール
ペイントは、左端のツールバーからブラシなどが利用できます。3DとUV画面にペイントできるのは「Blender」の「テクスチャペイント」と同じです。
1つ違うのは、前回少し触った「スマートマテリアル」のレイヤーにはペイントできないことです。ペイントしようとすると下側に警告が出ますので、[ペイントレイヤーを作成]をクリックするか、右側のレイヤーリストで利用可能なレイヤーに切り替える必要があります。
また、たまーに「マテリアルがありません」と表示されてペイントできないことがあります。そんな時は保存して再起動すれば治ります。
ペイントブラシの設定と操作
ペイントのブラシ設定やマテリアル、ステンシルなどの設定は見本の下にあります。それぞれタブをクリックすると、該当する設定にジャンプするので非常に便利です。「Blender」にも縦タブはありますが、横方向にも1レベル下でまとめたタブが欲しくなりました。
それぞれの要素にアセットからテクスチャをドラッグ&ドロップすると、そのテクスチャが設定されます。
代わりに3D、2D領域上にドラッグ&ドロップすると、デカールのようにマッピングできるようになります。
終わりに
長くなってしまいましたので、今回はいったんここまでにしたいと思います。次は他の機能の紹介と、「Blender」へのアドオン追加などについて解説したいと思います。
ではまた。