いまさら聞けないExcelの使い方講座

エクセルで縦書きの文書を作成!? 縦書きの式次第を作る際に便利なテクニック

式次第を作るように頼まれたけどパソコンで縦書きなんてしたことない!

 お世話になった上司が今月末で別部署に異動することになり、同僚があなたに「来週の送別会の式次第を縦書きで作ってほしいんだけど……」と言ってきたとします。

 手書きの文字に自信があるわけでもないし、パソコンで作るのが一番早くてキレイに仕上がりそうな気はしますが、パソコンで縦書きをしたことなんてありません。こんなとき、どうすればいいのでしょうか?

 実は、Excelは簡単に縦書きの文書を作ることができます。今回は、使い慣れたExcelで縦書きの文書を作る方法を解説します。

ひととおり横書きで作ってから縦書きに変更する

 では、さっそくExcelで式次第を作ってみましょう。Excelで縦書きの文書を作りたい時は、ひととおり横書きで入力したあとで縦書きに変更するのがラクです。最初に入力するセルは、普段横書きの表を作る時と同じようにセルA1で問題ありません。セルA1に「送別会式次第」(①)と入力します。なお、本記事では、この後の操作の説明がしやすいようにシート名を[式次第]に変更していますが、実際に操作する上でシート名は変えても変えなくても構いません。

 セルA1に入力したら、式次第の内容をセルB1、セルC1……、と左から右に向かって同じ行のセルに1つずつ入力していきます(②)。たいていこのような場合にセルに入力する内容はセルの幅より長いので、文字がセルからはみ出てしまうと思いますが、セルの幅を調整する必要はありません。気にせずすべての内容を入力しましょう。縦書きにした時に改行したい位置で次のセルに移るのがポイントです。

 すべての内容を入力し終えたら、入力したすべてのセル(ここではセル範囲A1:H1)をドラッグして選択(③)し、[ホーム]タブ(④)→[配置]グループの右下にある矢印(⑤)をクリックします。

 [セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。[配置]タブ(⑥)をクリックし、画面右側の[方向]欄で、[文字列]が縦書きで書かれている部分(⑦)をクリックします。その後表示される[縦位置]欄から[上詰め(インデント)](⑧)を選択し、[OK](⑨)をクリックします。

 式次第が縦書きで表示されました(⑩)。でも、縦書きなのに左から右に向かって書かれているのはおかしいですよね。この先の操作で、右から左に表示されるように修正し、式次第を仕上げていきましょう。

右から左に表示されるように修正し、式次第を仕上げる

 Excelの初期設定では、A列、B列、C列……と左から順番に列が並んでいますが、設定を変えて右から順に列が並ぶようにすることができます。前項で作成した「送別会式次第」を修正していきましょう。[ファイル]タブ(①)をクリックします。

 [情報]画面が表示されます(本記事のスクリーンショットでは画面を少し下にスクロールしているので、画面上部が切れています)。画面左側のメニューの一番下にある[オプション](②)をクリックします。

 [Excelのオプション]画面が表示されます。画面左側の[詳細設定](③)をクリックし、画面を下にスクロール(④)して、[次のシートで作業するときの表示設定]欄の[シートを右から左へ表示する]のチェックマークをON(⑤)にして、[OK](⑥)をクリックします。

 最初にシートに名前を付けておくと、この[次のシートで作業するときの表示設定]欄に具体的なシート名が表示されます。[Excelのオプション]画面では同じような項目がたくさん並んでいるので、ここに具体的なシート名が表示されるようにしておけば、チェックマークを付ける場所が探しやすくなりますよ。

 [Excelのオプション]画面が閉じて、シートの右側から順に列が並ぶようになり、式次第が自然な並びの縦書きになりました(⑦)。

 この状態だと、いかにもExcelで作りましたという感じになってしまっているので、見た目を少し工夫しましょう。横書きの表を作る時と同様に[ホーム]タブの[フォント]グループ(⑧)のボタンを操作してフォントの種類やサイズを変更すると、より見栄えのよい式次第になります(⑨)。

 ただし、縦書きにした状態でインデント(字下げ)を設定したいときには注意が必要です。縦書きの状態で[ホーム]タブのインデントボタンをクリックしても、インデントが設定されません。作成中の式次第で、タイトル以外の部分にインデントを設定してみましょう。タイトル以外の部分が入力されているセル範囲B1:H1をドラッグして選択(⑩)し、[ホーム]タブ(⑪)→[配置]グループの右下にある矢印(⑫)をクリックします(最初に縦書きに変更するときにクリックした場所と同じです)。

 再び[セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されるので、[配置]タブ(⑬)→[インデント]欄にある上下の矢印をクリックして字下げする文字数を設定し(⑭)、[OK](⑮)をクリックします。

 インデントが設定され、わかりやすく見栄えの良い式次第が完成しました(⑯)。

 ところで、このように列が右から左に並ぶ設定をすることによって他のブックに影響はないの?と思った読者もいるかもしれませんね。この設定はシートごとに行うものなので、1つのシートを縦書きにしたせいでこれまでに保存したExcelの他のブックやシートまでセルの並ぶ向きが変わってしまうというようなことはありません。安心してくださいね。

ちょっとしたテクニックでExcelでも縦書きの文書が作れる!

 今回は、Excelで縦書きの式次第を作成するテクニックを解説しました。Excelでは文字の配置も意外と簡単に変更できることに驚いた方も多いのではないでしょうか。

 記事の中では入力したセル全体を縦書きにすることで縦書きの文書を作成しましたが、ほかにも、表の一部だけを縦書きにしたいときなど、いろいろ応用できるテクニックです。

 ぜひ、今回解説した内容を業務のいろいろな場面で役立ててくださいね。

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