いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】参考資料のWebサイトにボタンでジャンプ!エクセルでボタンにハイパーリンクを設定するテクニック

調べ物をする時にWebブラウザーからWebサイトを開くのが面倒!

 業務の中でいろいろな調べ物をする時に、調査結果などをExcel表にまとめている人は多いのではないでしょうか。インターネットは調べ物をする上でとても役立ちますよね。長期間にわたって行う調べ物では、特定のWebサイトに頻繁にアクセスすることもあります。

 よくアクセスするWebサイトはブラウザーでブックマークすることが多いと思いますが、仕事に取り掛かる時にブラウザーとExcelの両方を起動する必要があります。Excel表から直接、いつもアクセスするWebサイトを開けるようになったら便利だと思いませんか?

 今回は、Excel表にボタンを作って、よくアクセスするWebサイトに1クリックで飛べるようにするテクニックを解説します。

準備:図形を挿入してボタンの本体を作成する

 社内で定期的に発行しているExcel通信の連載記事案メモをExcelシートにまとめていて(①)、連載記事の内容を考える時にはいくつかのサイトを参考にしているとします。特に多くアクセスするサイトをすぐ開けるよう、リンクを設定したボタンをシート上の表の右側(②)に配置してみ2しょう。

 まず準備として、ボタンの本体(クリックする部分)を作成します。ボタンと言っても、図形を挿入するだけです。[挿入]タブ(③)→[図形](④)→[長方形](⑤)をクリックします。

 マウスポインターの形が変わるので、ボタンを配置したい場所でドラッグします(⑥)。

 図形が配置されました(⑦)。図形のスタイルを変更して、もう少しボタンらしい見た目に変えてみましょう。[描画ツール]の[書式]タブ(⑧)→[図形のスタイル]グループ右下にある矢印(⑨)をクリックします。

 図形のスタイルの一覧が表示されるので、適用したいスタイルをクリックして選択します(⑩)。縁取りや影が付いたスタイルを選ぶと、ボタンらしい雰囲気になりますよ。

 図形のスタイルが適用されたら、ボタンに表示させたい文字を入力し、文字の大きさ・フォントや色などを整えます(⑪)。シート上で図形が選択されている(図形の周りに白い丸形のハンドルが表示されている)状態で文字を直接打ち込めば、図形上に文字が表示されます。

図形にリンクを設定する

 では、ここからは先ほど作成したボタン(図形)にリンクを設定していきましょう。図形の上で右クリック(①)するとメニューが表示されるので、[リンク](②)をクリックします。

 [ハイパーリンクの挿入]ダイアログボックスが表示されます。画面左側に表示されている[リンク先]欄の[ファイル、Webページ](③)をクリックし、画面中央下部に表示されている[アドレス]欄にリンクさせたいWebサイトのURL(④)を入力して、[OK](⑤)をクリックします。

 ダイアログボックスが閉じ、図形にリンクが設定されました。リンクがきちんと設定されていれば、図形にマウスポインターを合わせると、マウスポインターのそばに先ほど入力したURLが表示されます(⑥)。

 リンクが設定された図形をクリックすると、ブラウザーが起動して、リンクを設定したWebページが開きます(⑦)。ちなみに先ほどリンクに設定したのは、本連載のURLでした。

 Excelの既定の状態であれば、セルに直接URLを入力すると自動でハイパーリンクが設定されるのですが、たいていURLは長く、シートの上で場所を取ってしまいますよね。このように図形にリンクを設定すれば、長いURLでも省スペースで表示できて便利です。

Webサイトにアクセスする手間を減らして作業の効率UP!

 今回は、Excelのシート上に挿入した図形にリンクを設定して、特定のWebサイトにすぐアクセスできるボタンを作成するテクニックを解説しました。

 Excelからブラウザーを起動できるので、作業開始時にExcelとブラウザーの両方を起動したり、ブラウザーからサイトにアクセスしたりする手間を省くことができ、効率よく作業できるようになりますよ。

 調べ物などにExcelを使う時には、今回の記事の内容をぜひ思い出してくださいね!

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