いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】スペースは検索できるけど改行はどうやって検索する? エクセルで不要な改行やスペースを一気に消去するテク

不要な空白文字や改行を削除したい!

 Excelを使って資料を作る際に、Webサイトやメールなどの他のアプリケーションからデータを引用したい時ってありますよね。これらの外部データをコピペし、Excelで編集して使いたいけれど、外部からコピペしたデータにはなぜか不要な空白文字(スペース)や改行が入っていて、取り除くのに手間がかかる……そんな経験をしたことはありませんか。

 今回は、Excelの表から不要な空白文字や改行を一気に削除する方法について解説します。

空白文字を一気に削除する

 ショッピングサイトで商品を販売している業務があるとします。ネットに書き込まれた商品レビューやメールで受け取った商品レビューの内容を、「新製品レビュー集計表」(①)にまとめる作業をしているとしましょう。Webサイトやメールからテキストデータをコピペして、この表を作成したとします。

 この表を見てみると、空白文字(全角)が4か所(②)、改行が2か所(③)、入っていますね。本項では、まずこの全角空白文字を一気に削除してみましょう。そして次項では、同様にして改行を一気に削除してみます。

 最初に[ホーム]タブ→[検索と置換](④)→[置換](⑤)をクリックして、[検索と置換]ダイアログボックスを表示させましょう。この時に[Ctrl]+[H]キーを押すと、[検索と置換]ダイアログボックスをすばやく表示できます。

 [検索と置換]ダイアログボックスの[検索する文字列]欄に全角空白文字(⑥)を入力します。[置換後の文字列]欄には何も入力しません(⑦)。

 それぞれの欄に設定したら、[すべて置換](⑧)をクリックします。

 すると置換処理が行われ、処理が終わると「4件を置換しました。」(⑨)というメッセージが表示されます。

 メッセージを確認したら、[OK](⑩)をクリックしてダイアログボックスを閉じます。その後、再度[検索と置換]ダイアログボックスが表示されるので、[閉じる]をクリックしてダイアログボックスを閉じます。

 シートに戻るので、結果を確認してみましょう。先ほど4か所あった全角空白文字がすべて削除されていますね(⑪)。

 なお、今回解説した方法では、空白文字は全角・半角を問わず削除されます。半角と全角の空白文字を区別したい場合は、[検索と置換]ダイアログボックスの[オプション](⑫)をクリックして[半角と全角を区別する]のチェックマークをONにしてください(⑬)。

改行を一気に削除する

 空白文字を一気に削除することができたので、今度は改行を一気に削除してみましょう。先ほどと同じ「新製品レビュー集計表」の例では、セルD6とセルD9の2か所(①)に改行が入っていましたね。

 ではやってみましょう。[ホーム]タブ(②)→[検索と置換](③)→[置換](④)をクリックするか、[Ctrl]+[H]キーを押して[検索と置換]ダイアログボックスを表示させます。

 ここで、[検索と置換]ダイアログボックスの[検索する文字列]欄内をクリックして[Ctrl]+[J]キーを押します(⑤)。キーを押しても何も表示されないのでわかりづらいですが、これで改行を入力したことになります。[置換後の文字列]欄には何も入力しません(⑥)。

 それぞれの欄に設定したら、[すべて置換](⑦)をクリックします。

 すると置換処理が行われ、処理が終わると、「2件を置換しました。」(⑧)というメッセージが表示されます。

 メッセージを確認したら、[OK](⑨)をクリックしてダイアログボックスを閉じます。その後、再度[検索と置換]ダイアログボックスが表示されるので、[閉じる]をクリックしてダイアログボックスを閉じます。

 シートに戻るので、結果を確認してみましょう。先ほど2か所あった改行がすべて削除されていますね(⑩)。

 セル内の改行が取り除かれたので、データを扱いやすくなりましたね。

不要な空白文字や改行を一気に削除する

 今回は、Excelの表にある不要な空白文字や改行を、一気に削除する方法について解説しました。今回解説した[検索と置換]ダイアログボックスの使用方法を覚えておくと、さまざまな場面で活躍します。例えば、氏名欄に「山田 知美」と入力されていたとして、姓と名の間の空白を取り除きたいというような場合に利用できます。ぜひ試してみてくださいね。

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