いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】「セルの結合」がダメな理由と一括で解除する方法を今いちど確認!

セルを結合しているとエラーが表示されることがある

「セルの結合」って何がダメなの?

 エクセルで表を作成する時、見栄えを重視して“結合セル”を利用することがありますよね。同じデータが連続する場合などは1つのセルにまとめたくなります。

同じデータが連続していると、セルを結合して1つにまとめたくなります。実際、右側の表のほうが見やすいですよね。

 セルを結合してあるほうが見やすいですよね。では、セルの結合はダメ! と言われるのはなぜでしょうか。社内ルールで禁止されているから……、と納得できていない人もいますよね? 結合セルが好ましくないとされる理由として、以下のような問題が起こることが考えられます。

  • データの並べ替えができない
  • フィルターでデータを正しく抽出できない
  • セル範囲をうまく選択できない
  • コピー&ペーストがうまくいかない

 データの並べ替えや絞り込みする処理が必要、データの追加や削除をする可能性があるといった表では、結合セルは避けるべきでしょう。今回は結合セルを含む表の不具合を確認してみましょう。あわせて結合セルを簡単に解除するためのコツも紹介します。

データの並べ替えができない

 先ほどの表を日付の新しい順に並べ替えてみましょう。エラーメッセージが表示されて並べ替えできません。メッセージに表示されている通り、セルの結合を解除する必要があります。

[開催日]列の日付を新しい順(昇順)に並べ替えたいと思います
フィルターボタン(①)をクリックして[昇順](②)を選択します
セルの結合を解除する必要があるというメッセージ(③)が表示されて、並べ替えできません

フィルターでデータを正しく抽出できない

 今度はフィルターでデータを抽出してみます。例として「セミナーA」を絞り込みたいと思います。しかし、該当するデータは5件あるはずが、1件しか抽出されていません。結合されたセルのうち、1番上のセル(ここではセルB2)のみにデータが入力されていると見なされてしまうためです。

例として「セミナーA」を絞り込みます。該当するデータは5件(④)あるはずです
フィルターボタン(⑤)をクリックして[すべて選択](⑥)のチェックを外して、[セミナーA](⑦)にチェックを付けます。[OK](⑧)をクリックします
5件あるはずのデータが1件しか抽出されていません(⑨)

セル範囲をうまく選択できない

 セルが結合されている場合、マウスのドラッグ操作ではセル範囲を意図通りに選択できない問題もあります。例えば、3行目を削除したい場合、セルA3から右方向へドラッグしようとすると、2~6行目のセル範囲が選択されてしまいます。

3行目を削除したいので、セルA3から右方向へドラッグします(⑩)
2~6行目のセル範囲が選択されてしまいました(⑪)

 この問題は行全体を選択することで回避できます。列の場合は列全体を選択します。

行全体を選択すれば、3行目を選択して削除することができます

コピー&ペーストがうまくいかない

 コピー&ペースト時にも問題が起こることがあります。結合したセルと異なるサイズのセルを貼り付けようとした時に表示されるメッセージです。エクセルに慣れていないと解決法がわからない……、と悩みがちなポイントですね。

 ただ、このエラーはエクセルの仕様なので、回避するにはセルを1つずつコピペするしかありません。後述するセルの結合をまとめて解除する方法も検討しましょう。

3月分の予定(⑫)をコピーしました
セルA2を選択して(⑬)、[Ctrl]+[V]キーを押します(⑭)
結合したセルには貼り付けられないというメッセージが表示されてしまいました(⑮)

結合セルをまとめて解除するテクニック

 結合セルをまとめて解除するテクニックを覚えておくと便利です。結合セルを含むセル範囲を選択して[ホーム]-[セルを結合して中央揃え]と選択する方法はおすすめしません。文字寄せの設定も解除されて、再設定する手間がかかります。

結合セルを含むセル範囲を選択して[ホーム]-[セルを結合して中央揃え]と選択する方法はおすすめしません
文字寄せを再設定する手間がかかります

 単純に[Ctrl]+[C]でセル範囲を選択、そのまま[Ctrl]+[V]で貼り付けるほうがスマートです。また、連続する同じデータの入力はコピペより、[Ctrl]+[Enter]での一括入力のほうが簡単で正確です。

結合セルを含むセル範囲を選択しておきます(⑯)。[Ctrl]+[C]キーを押してコピーします(⑰)
そのまま[Ctrl]+[V]キーを押して貼り付けます(⑱)。結合セルは解除されて、文字寄せは保たれています
連続して同じデータを入力するセル範囲を選択して(⑲)、[F2]キーを押します(⑳)
カーソルが表示されたことを確認して(㉑)、[Ctrl]+[Enter]キーを押します(㉒)
同じデータを一気に入力できました。連続して貼り付けすぎてしまうミスも防ぐことができます

結合セルと上手に付き合おう

 データを整理したり分析したりする時には“結合セル”の問題が起こりがちです。ただ、体裁を整える時には重宝しますよね。スムーズに解除する方法も覚えておけば、余計なストレスも減るのではないでしょうか。