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ノートをとるならスピードが命! OneNoteのショートカットキーで作業効率を爆上げ

OneNoteのショートカットキーで作業効率を爆上げ

 表計算するExcel、文章を書くWord、スライドを作成するPowerPointと、Officeアプリの御三家を目的に合わせて使っていますよね。では、情報収集用のアプリとして、「OneNote」(ワンノート)を使ったことがありますか? Webサイトの記事や自分のメモ、写真などの情報を効率良く収集できます。

OneNoteを使ってメモを作成した例

 スマートフォンに慣れている人は、EvernoteやNotionといったアプリをイメージすると理解しやすいでしょう。それらのMicrosoft版がOneNoteです。実はリリースから20年以上経っており、愛用者の多い隠れた名アプリなのです。

 主にパソコンで利用することが多いと思いますが、スマートフォン用のアプリも提供されています。同一のMicrosoftアカウントでサインインすれば、スマートフォンで収集した情報や、撮影した写真なども1箇所にまとめてクリップ可能。Officeアプリとの親和性も高いことが特徴です。

 OneNoteは操作の自由度が高く、高機能なメモアプリとして、またスライドなどの構成を練るためのアウトライナーとしてなど、人によって使い方もさまざまです。今回は、テキストを入力する際に定番で使えるOneNoteの“ショートカットキー”をまとめて紹介したいと思います。

見出しを設定する[Ctrl]+[Alt]+数字キー

 大見出し(見出しレベル1)を設定する[Ctrl]+[Alt]+[1]キーはよく使います。[2]~[6]まで組み合わせて設定することができますが、[1]~[3]を覚えておけば十分でしょう。カーソルのある行に設定されます。なお、[Ctrl]+[Alt]+[N]キーで本文の書式に戻せます。

任意の場所をクリックして文字を入力する
文字の入力後に[Ctrl]+[Alt]+[1]キーを押す
見出しレベル1に設定された
テキストを貼り付けた状態。1行目にカーソルを移動して[Ctrl]+[Alt]+[3]キーを押す
見出しレベル3に設定された。ほかの行にも設定しておく

箇条書きは[Ctrl]+[.]と[Ctrl]+[/]

 箇条書きにする時に「・」の直接入力はおすすめしません。[Ctrl]+[.]キーを押しましょう。数字の「1.」「2.」と箇条書きにしたい場合は[Ctrl]+[/]です。

 テキストをまとめて箇条書きにしたうえで、下層の行にカーソルを移動して[Tab]キーを押せば、1つのまとまりとして扱えるようになります。後述する折りたたみ時に便利です。

テキストをすべて選択して、[Ctrl]+[.]キーを押す
箇条書きに変更された
下層の行にカーソルを移動して[Tab]キーを押すとインデントできる

箇条書きを開閉できる[Shift]+[Alt]+[-]/[+]

 箇条書きに変換後は[Shift]+[Alt]+[-]キーで折りたたみ、[Shift]+[Alt]+[+]キーで展開できるようになります。文章の構成を練る場合のアウトラインの機能として有用です。

折りたたみたい箇条書きの行にカーソルを移動する。[Shift]+[Alt]+[-]キーを押す
箇条書きが折りたたまれて[+]のアイコンが表示される
複数の箇条書きを選択して[Shift]+[Alt]+[-]キーを押しても構わない
すべての箇条書きが折りたたまれた

行単位でテキストを移動する[Shift]+[Alt]+[↑]/[↓]

 行単位でテキストの上下を入れ替えられる[Shift]+[Alt]+[↑]/[↓]キーも便利です。箇条書きを折りたたんでいるときは、その箇条書きの単位で入れ替えが可能。もちろん展開した状態での入れ替えもできます。

入れ替えたい行にカーソルを移動しておく。[Shift]+[Alt]+[↑]キーを押す
1行上に移動した
箇条書きを展開している場合は1行ずつ移動できる。[Shift]+[Alt]+[↑]キーを押す
1行上に移動した

マーカーを塗る[Ctrl]+[Shift]+[H]

 [Ctrl]+[Shift]+[H]キーを押すとマーカーのON/OFFを切り替えられます。関連して、WordやPowerPointでも共通のショートカットキーである[Ctrl]+[B](太字)、[Ctrl]+[I](斜体)、[Ctrl]+[U](下線)、[Ctrl]+[-](取り消し線)も覚えておくといいでしょう。

マーカーを塗りたい文字列を選択しておく。[Ctrl]+[Shift]+[H]キーを押す
マーカーが塗られた

 ここで紹介した以外にも便利なショートカットキーはたくさん用意されています。公式のヘルプも参考にしてください。例えば[Ctrl]+[1]キーでチェックボックスを挿入することもできます。ちなみに、OneNoteの検索は[Ctrl]+[F]キーではなく、[Ctrl]+[E]キーです。