どれ使う?プログラミング教育ツール
「子供向けプログラミングツール」カタログ 《低年齢向けアプリ編》
2021年8月12日 06:55
ステイホームの夏休みで思い切り遊ぶにしてもいろいろ既にネタ切れ!!
「宿題やりなさい!」と言いすぎて疲れた~というお父さん&お母さんが多いのではないでしょうか。そんなときは手軽にできるタブレットやPCで気軽に取り組める子ども向けプログラミングアプリに挑戦してみてはいかが?
小さなお子さんから小学2~3年生くらいが無理なく楽しめるものを、これまでの連載から一気にご紹介します。どのアプリも文字でプログラムコードを書くのではなく、絵や日本語で指示の書かれたブロックをドラッグ&ドロップでつなぐだけの簡単操作。直感的にできるものばかりなので親子でパズル感覚で楽しんで!
パズル系
矢印がわかればプログラミングできる! サルをゲーム感覚で動かす「コードモンキーJr」
かわいらしいサルのモンタをプログラムで動かして、バナナや宝箱をゲットするのがミッション。ゲームをしている感覚でとっても簡単なステージからちょっとずつレベルアップしていきます。矢印のブロックを並べるだけの簡単プログラミングで数字も文字も読めない小さな子でも直感的に楽しめます。ブロックを順番に並べるだけでなく、「繰り返し」の指示をするブロックも使います。楽しく元気になるキャラクター&ステージデザインです。
小さな子から大人まで楽しめちゃう頭の体操! パズル感覚で楽しもう「LightBot」
立体的なコースにいるロボットをプログラムで動かして、特定のタイルでライトをつけるのがミッションのパズル。矢印などのブロックを並べてプログラムするので小さな子どもからOK。演出がおとなしいので、ちょっと難しいステージを大人が静かな気持ちで楽しむのにもぴったり。見た目はシンプルですが、「プロシージャ」や「繰り返し」も使い、効率の良いパターンを考えるのが面白くなってきます。アプリが複数バージョンあるので年齢に合うものを選んでください。
スマホゲームでプログラムの基礎を学べる「GPリーグ プログラミングコロシアム」
エージェントをプログラムで動かして、タイル状のステージにあるエネルギーを取るのがミッション。見た目はゲーム仕立てで、プログラムは矢印とカタカナ表記のコマンドブロックを並べて作ります。操作とミッションはシンプルですが、回る指示に角度を使うなど年齢によってはサポートが必要でしょう。より少ないブロックで数でクリアできるように促すのが特徴的で、ループも使います。
短時間でプログラミングの世界を体験できるアクティビティがいっぱい!「Hour of Code」
「Hour of Code」というのは世界で一斉にプログラミング活動をするムーブメントのこと。この「Hour of Code」で手軽に使えるプログラミングのアクティビティが集まっているWebサイトです。キャラクターをプログラムで動かしてゴールに連れて行くゲーム仕立てのものが多く、人気のキャラクターが登場するものも。気に入ったものを見つけて楽しみましょう。日本語化されているアクティビティだけを集めたページが便利です。
クリエイティブ系
文字がわからなくてもインタラクティブ作品が作れちゃう!「ScratchJr」
押したら音が出たり動いたりするようなインタラクティブな作品や動く絵本のような作品を作れる小さな子ども向けのプログラミングアプリです。矢印などの記号が書かれたブロックをつないでプログラムを作成するので、文字がわからなくても大丈夫。クリエイティブにプログラミングを楽しみましょう。「Scratch」という有名なプログラミングツールを元に低年齢向けの簡易版として開発されました。
ひらがなが読めればOKのクリエイティブなプログラミングツール「プログラミングゼミ」
文字で指示が書かれた様々なブロックを組み合わせてプログラムを作成する方式で、インタラクティブな作品やゲームなどを作ることができます。できることの幅がとても広いのが特徴ですが、レベルに応じて使えるブロックが調節されていて、初心者が迷わずに使えるよう工夫されています。自由制作だけでなくプログラミング学習系のパズルもあってオールインワンのツールです。
Nintendo Switchでゲームを作っちゃおう!「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」
直感的なプログラミング手法で3Dゲームを作ることができるNintendo Switchのゲームソフトです。プログラミングの要素を「ノードン」と呼んでキャラクター化してあり、ノードンをワイヤーでつなぐという独自の手法をとっています。難易度の違う7つのコースが用意されていて、とっても丁寧な説明に従ってプログラムを作っていくとゲームが完成。ゲームに必要なプログラムの要素をどんどん使って実感しながら理解していく感じです。自由にオリジナルゲームを作ることもできます。
独特な直感的手法が特徴的。デジタルモノづくり感覚で楽しもう「Viscuit(ビスケット)」
かなり独自路線の直感的な手法でアニメーションやゲームなどを作ることができます。メガネと呼ばれる仕組みを使って、ものを動かしたり、条件を作ったり様々なプログラムをします。ブロックを組み合わせるような一般的なビジュアルプログラミング方式とは全く異なり、デジタルものづくりをしている感覚です。直感的なので、小さな子どもでも自分の描いた絵が動く楽しさを実感しながら楽しめるでしょう。
2020年度から小学校でプログラミング教育が実施されています。これに伴い家庭でも手軽にプログラミングを学習できるツールが多数登場していますが、どんなツールを使えばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? そこで本連載では家庭でのプログラミング教育にピッタリなお勧めツールを紹介していきたいと思います。