石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』

Twitterの乗り換え先の最右翼? 「Threads」でゲーム会社のアカウントを探してみた

 PCゲームに関する話題を、窓の杜らしくソフトウェアと絡め、コラム形式でお届けする連載「石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』」。PCゲームファンはもちろん、普段ゲームを遊ばない方も歓迎の気楽な読み物です。

「Threads」って何だ?

「Threads」の筆者プロフィール

 「Twitter」は2022年10月のイーロン・マスク氏による買収以降、度重なる仕様変更が加えられている。2023年1月にはサードパーティ製(外部)アプリの作成が禁止され、さらに7月頭には1日に読み込めるツイート数に制限がかけられたことで、ポスト「Twitter」を求める動きが活発になってきた。

 「Twitter」からの乗り換え先としては、「Bluesky」が筆頭だとか、「Mastodon」に先見の明があっただとか、日本には「タイッツー」があるとか、オンラインゲーマーなら「Discord」でいいだろうとか、『それなら「ICQ」でいいんじゃね?』、『アッオー! 「ICQ」は今、ロシア企業のものだから気をつけてね!』とか大変混沌とする中、サービス開始を一般のメディアが報じるなど注目度が特に高いのが「Threads」だ。

 「Threads」は米Metaが7月6日にサービスを開始したSNS。「Twitter」と似たインターフェイスで文章を投稿でき、1投稿ごとの文字数制限は500文字と、「Twitter」の140文字より長い。また画像や動画も添付できる。

 「Threads」が注目を集める理由は、Metaが運営する写真・動画共有SNS、「Instagram」のチームが開発したものだからだ。「Threads」を利用するには「Instagram」のアカウントが必要となっているが、既に日本でも多くのユーザーを抱える「Instagram」だけあって、必然的に「Threads」の注目度は高くなった。

 普段は「Instagram」を使っていないTwitterユーザーからは、『アカウントを作っただけなのに、タイムラインにキラキラした投稿が流れてきた』というツイートが散見される(「Twitter」とは違い、誰もフォローしていなくても知名度の高い利用者の投稿が流れてくるようだ)など困惑も見られるが、とにかく登録はしておこうと思った人も多いのではないかと思う。

 とはいえポスト「Twitter」としてこれだけ注目されているのだから、真剣に使ってみるのも悪くはあるまい。特にゲーマーであれば、ゲームの情報を仕入れるチャンネルが多いに越したことはない。

 ということで、サービス開始5日後の7月11日時点で、「Threads」アカウントを開いているゲーム会社などを探してみようと思う。なお現時点ではWindows PC向けの「Threads」アプリは提供されておらず、URLをたどってWebブラウザーで投稿を見るだけは可能。Windows Subsystem for Linuxを使って力技で動かした人の話も伝え聞くが、まあ近いうちにWindowsでも使えるようになると思う。知らんけど。

家庭用ゲーム機3社のアカウントは?

 まずは家庭用ゲーム機の3大プラットフォーマーから探してみよう。

任天堂

 関連アカウントは見当たらず。日本向けの「Instagram」のアカウントは存在するのだが。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)

 PlayStationの日本向けアカウントと欧米向けアカウントが開設されている。またソニーグループの日本語アカウントもあり、ゲームの情報も伝えるとされている(ただし現時点では非公開)。

プレイステーションのアカウント。ちょくちょくネタを投下している

マイクロソフト(Xbox)

 Xboxの日本語公式アカウントが開設されている。ほかにもXbox事業の責任者であるPhil Spencer氏のアカウントや、「Microsoft Flight Simulator」のアカウントも見つかった。アカウントを取得しただけで投稿がないアカウントも多く、Xbox Game Passのアカウントでは「no idea what we’re doing(何したらいいかわからん)」という投稿もあるが、3社の中ではダントツに「Threads」の活用意欲が高い。

 ちなみにXboxだけでなくMicrosoft本体や各事業のアカウントも多数ある。

Xboxのアカウント。Xbox Japanのアカウントもあるが、執筆時点では投稿がない

日本のゲーム会社をできるだけ探す

 続いて日本のゲーム会社のアカウントを探してみた。現状ではアプリの検索で会社名を入力する以外の方法が見当たらず、全てのゲーム会社のアカウントの有無を調べられたわけではない。また日本のゲーム会社でも海外向けのアカウントだけが存在したり、現時点では投稿がないものもあるが、参考として掲載しておく。

 大手から中小デベロッパーまで可能な限り検索してみたが、見つかるものはまだまだ少ない。日本語で検索しても、英語名も概ね検索してくれる賢さはある。

国内大手ゲーム会社で日本向けのアカウントを開いているのはセガくらいしか見当たらない(英文も併記していく模様)

 こうしてゲーム会社をどんどんフォローしていくと、検索しなくても関係するアカウントが紹介され始める。その中には海外を含む他のゲーム会社やゲームタイトルのものもあったので、筆者が見つけたものの中で投稿があったものを紹介しておく。

 見つけたアカウントの中には、公式っぽいアカウントながら非公開になっており、とりあえずアカウントだけ確保されたものか、赤の他人が先取りしてしまったのか判断が付かないものもある。そんな時は同じアカウント名の「Instagram」を開いてみれば、投稿内容から実態を探れる。「Instagram」も使われていなければお手上げだが。

 また筆者のスマートフォンで検索していると、なぜか検索候補が1件も出なくなるトラブルが発生した。アプリのキャッシュ削除などを試してみても改善せず、しばらく時間を置くとまた使えるようになり、すぐまた使えなくなる。筆者個人の環境の問題か、「Threads」側の問題かもわからないが、サービス開始直後のことなので仕方ない。

検索しても何にも出てこないのでお手上げ

そんなに急いでどこへ行く

 「Threads」のユーザー数は、5日目にして1億人を突破したと報道されている。しかし現時点では、アカウントを運用しているゲーム会社は少なく、情報源としては十分とは言えない。

 「Twitter」が永遠に続くわけでもないし、「Threads」が「Twitter」を駆逐するとも限らない。栄枯盛衰、諸行無常。明日行く方向もわからないなら、選択肢を増やしておくのは大切だ。企業体質の好き嫌いはあろうが、こだわりを捨てて試すだけ試してみればいいのではないかと思う。

 今なら「Threads」に登録した後、「Instagram」アプリで自分のプロフィールを開いて、「Threads」マークのバッジをタップすると、世界で何番目に登録したかを確認できるらしい。今アカウントを取れば1億番以降ということになるが、世界70億人の中では後々アーリーアダプター感を漂わせられるかもしれない。知らんけど。

筆者は120万番くらいだった

著者プロフィール:石田賀津男(いしだ かつお)

1977年生まれ、滋賀県出身
ゲーム専門誌『GAME Watch』(インプレス)の記者を経てフリージャーナリスト。ゲーム等のエンターテイメントと、PC・スマホ・ネットワーク等のIT系にまたがる分野を中心に幅広く執筆中。1990年代からのオンラインゲーマー。窓の杜では連載『初月100円! オススメGame Pass作品』、『週末ゲーム』などを執筆。

・著者Webサイト:https://ougi.net/

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