やじうまの杜

「Google Chrome」と次期「Microsoft Edge」にQRコードでURLを受け渡しできる機能

Canary版で実験中。スマホとのURL受け渡しが容易に?

「Google Chrome」と次期「Microsoft Edge」にQRコード機能

 「Google Chrome」と次期「Microsoft Edge」でQRコード機能がテストされているようです。実現すれば、PCの閲覧ページをスマホに送るのが簡単になりそう。

 この機能は現在、「Google Chrome」と次期「Microsoft Edge」の“Canary”チャンネルで利用可能(Chrome CanaryEdge Canary)。“Canary”とは、鳥のカナリアのこと。炭鉱で毒ガスを検知するためによく連れられたことから、“バグに遭遇してもいいから早く新機能を試したい”という人柱向けビルドですが、安定版と同じ環境に共存(サイドバイサイドインストール)して使い分けることができるので、それほど恐れなくてもよいでしょう。

 QRコード機能は、初期状態で無効となっています。利用するにはまず、アドレスバーに“about:flags”と入力して“試験段階の機能”画面へアクセスし、検索ボックスに“qr”と入力してフラグを探します。“Enable sharing page via QR Code”というフラグを見つけたら、値を“Enabled”に変更して、Webブラウザーを再起動しましょう。

“about:flags”画面でQRコードによるページ共有機能を有効化(「Google Chrome」の場合)

 すると、アドレスバー右端に[QR コード]というボタンが現れます。

アドレスバー右端に[QR コード]というボタンが現れる

 残念ながら執筆時現在、このボタンは押しても反応しないのですが、閲覧画面を右クリックすると[このページの QR コードを生成]というコマンドメニューにアクセスできるはずです。

閲覧画面を右クリックして[このページの QR コードを生成]メニューを選択

 これを実行すると、アドレスバーに[QR コードのスキャン]というパネルが現れます。開発が進めば、ここにURLが自動で渡され、それに応じたQRコードが生成されるはず……ですが、今はテキストを入力してもQRコードは生成されず、入力に応じて色が変わるだけです。完成の暁には、ここにQRコードが表示され、スマホのカメラで写すだけでURLを受け取れるようになるでしょう。

テキストを編集してもQRコードは生成されず、色が変わるだけ

 ちなみに、スマホからPCへURLを受け渡したい場合は、「Continue on PC」アプリやモバイル版「Microsoft Edge」が利用できます(うまく動かないときもありますが……)。

 PCからPCへURLを送りたい場合は、「April 2018 Update」以降で利用できる“近接共有”が便利でしょう。