やじうまの杜
「Google Chrome」と次期「Microsoft Edge」にQRコードでURLを受け渡しできる機能
Canary版で実験中。スマホとのURL受け渡しが容易に?
2019年12月25日 06:30
「Google Chrome」と次期「Microsoft Edge」でQRコード機能がテストされているようです。実現すれば、PCの閲覧ページをスマホに送るのが簡単になりそう。
この機能は現在、「Google Chrome」と次期「Microsoft Edge」の“Canary”チャンネルで利用可能(Chrome Canary、Edge Canary)。“Canary”とは、鳥のカナリアのこと。炭鉱で毒ガスを検知するためによく連れられたことから、“バグに遭遇してもいいから早く新機能を試したい”という人柱向けビルドですが、安定版と同じ環境に共存(サイドバイサイドインストール)して使い分けることができるので、それほど恐れなくてもよいでしょう。
QRコード機能は、初期状態で無効となっています。利用するにはまず、アドレスバーに“about:flags”と入力して“試験段階の機能”画面へアクセスし、検索ボックスに“qr”と入力してフラグを探します。“Enable sharing page via QR Code”というフラグを見つけたら、値を“Enabled”に変更して、Webブラウザーを再起動しましょう。
すると、アドレスバー右端に[QR コード]というボタンが現れます。
残念ながら執筆時現在、このボタンは押しても反応しないのですが、閲覧画面を右クリックすると[このページの QR コードを生成]というコマンドメニューにアクセスできるはずです。
これを実行すると、アドレスバーに[QR コードのスキャン]というパネルが現れます。開発が進めば、ここにURLが自動で渡され、それに応じたQRコードが生成されるはず……ですが、今はテキストを入力してもQRコードは生成されず、入力に応じて色が変わるだけです。完成の暁には、ここにQRコードが表示され、スマホのカメラで写すだけでURLを受け取れるようになるでしょう。
ちなみに、スマホからPCへURLを受け渡したい場合は、「Continue on PC」アプリやモバイル版「Microsoft Edge」が利用できます(うまく動かないときもありますが……)。
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PCからPCへURLを送りたい場合は、「April 2018 Update」以降で利用できる“近接共有”が便利でしょう。