「PowerToys」を使いこなして効率UP! プレビュー版を一足先に体験
第4回
画像ファイルのリサイズを右クリックメニューから手軽に「Image Resizer」
ファイルサイズ制限でアップロードできない!……なんてトラブルもちょちょいのちょいと解決
2020年8月12日 06:30
右クリックメニューから画像をリサイズ「Image Resizer」
最近はデジカメやスマホの高解像度化が進んでおり、驚くほど美しい写真が気軽に撮れる。一方で問題となっているのが、ファイルサイズの肥大化だ。ブログやWebサービスに写真を投稿しようにも、そのままではサイズ制限を超過してしまい、エラーでアップロードに失敗してしまうことも少なくない。また、画像を面白おかしく加工してアップロードするときも、高解像度な画像ファイルは厄介だ。ファイルを開いたり、フィルターをかける処理が重くなり、ちょっと手を加えたいだけなのに想定外の時間がかかってしまうこともある。
そんな時に役立つのが、画像のサイズを縮小して扱いやすくするイメージリサイズツールだ。実際のところ、写真がメインな場合を除き、ブログやSNSに掲載する画像ファイルはそれほど高解像度である必要はない。スマホなどでパッと見て美しければそれで十分なケースがほとんどだろう。
「PowerToys」に付属している「Image Resizer」はそれほど高機能ではないものの、「エクスプローラー」に統合されており、画像ファイルの右クリックメニューから手軽に呼び出せるのが魅力。以下のサイズがプリセットされており、ラジオボタンで選ぶだけで画像サイズを調整できる。複数のファイルを指定した一括処理も可能だ。
- Small:854×480px以下に収まるように縮小(フルワイドVGA、FWVGA)
- Medium:1,366×768px以下に収まるように縮小(フルワイドXGA、FWXGA)
- Large:1,920×1,080px以下に収まるように縮小(フルHD、FHD)
- Phone:320×568px以下に収まるように縮小(4型スマホのサイズ、iPhone 5/SEなど)
また、縦・横を自分で決めて縮小する“Custom(カスタム)”モードも選択可能。アスペクト比が指定と異なる場合の処理方法も、“Fill”、“Fit”、“Stretch”の3つから選べる。
- Fill:短辺が指定されたサイズに収まるように拡縮。はみ出た長辺はカットされる
- Fit(既定):オリジナルのアスペクト比を維持しつつ、指定されたサイズに収まるように拡縮
- Stretch:指定されたサイズいっぱいに拡縮。オリジナルのアスペクトは維持されないため、歪むことがある
いつも決まったサイズにしか変更しない場合は、このカスタムモードを利用すれば十分だ。しかし、カスタムサイズが2つ以上必要な場合は、プリセットの編集機能が便利。よく利用するサイズを登録しておこう。また、出力ファイルの命名規則をカスタマイズしておけば、リネームの手間が省けて便利だ。これらの設定は、「PowerToys」の設定画面の[Image Resizer]セクションで変更できる。
そのほかにも、リサイズ処理の際は以下のオプションが利用可能。通常はデフォルト(既定)のままでよいが、好みに応じて変更してもよい。
- Make pittures smaller but not larger:縮小はするが、拡大はしない。デフォルト無効
- Resize the original piuctures:コピーを作成せず、リサイズ結果でオリジナルを上書きする。デフォルト無効
- Ignore the orientation pictures:写真の向きを無視する。デフォルト有効
「PowerToys」を使いこなして効率UP! プレビュー版を一足先に体験 目次
- “これ、いいな”と思った色を手軽に採取できる「Color Picker」
- ウインドウを使い慣れた位置・サイズに配置して作業効率を上げる「FancyZones」
- SVG/Markdownを「エクスプローラー」上でプレビューできるようにする「File Explorer」
- 画像ファイルのリサイズを右クリックメニューから手軽に「Image Resizer」
- キーボードのキーを入れ替えて使いやすくカスタマイズ「Keyboard Manager」
- ファイル名の一括変更を右クリックメニューから手軽に利用できる「PowerRename」
- [Alt]+[Space]キーで簡単に呼び出せるコマンド型のランチャー「PowerToys Run」
- [Windows]キーを使った便利なショートカットの“あんちょこ”を表示「Shortcut Guide」