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「カメラ」アプリがARM64対応 ~「Windows 11 Insider Preview」Build 25182がリリース

「Microsoft Store」もより使いやすく

「Windows 11 Insider Preview」Build 25182(rs_prerelease)がDevチャネルでリリース

 米Microsoftは8月17日(現地時間)、Windows 11の最新プレビュー版「Windows 11 Insider Preview」Build 25182(rs_prerelease)をリリースした。「Windows Insider Preview Program」のDevチャネルに参加しているユーザーは、「Windows Update」からアップグレードが可能。

 本ビルドにおける変更は、不具合の修正が中心。ディスク容量の少ないデバイスでこのビルドに更新できず、「Windows Update」でダウンロード エラー(0x80070001)が表示される問題や、間違ったグラフィックスカードが使用されるため特定のゲームでフレームレートが低下する問題など、既知の問題がいくつか解決された。

 注目すべきはむしろインボックスアプリ関連で、「カメラ」アプリと「ストア」アプリがアップデートされている。

「Windows カメラ」アプリ(バージョン 2022.2207.29.0)

 「Microsoft モダン ウェブカム」やノートPC内蔵のカメラなど、一部のカメラでカバーの状態を検知できるようになった。カメラが目隠しされていたり、ラップトップが閉じている場合、「カメラ」アプリはそれを通知し、カバーを開けるように促してくれる。

ラップトップが閉じていることを検知する「カメラ」アプリ

 また、ARM64デバイスがネイティブサポートされた。「Surface Pro X」などのデバイスでパフォーマンスの向上とバッテリー持続時間の改善が期待できる。

「ストア」アプリ(バージョン 22207.1401.x)

 「Microsoft Store」では、いくつかのデザイン調整が行われた。たとえば、従来はアプリの検索結果にアイコンしか表示されていなかったが、最新のプレビュー版ではスクリーンショットも表示される。アイコンだけではどのようなアプリかわからないこともあるが、スクリーンショットがあれば選ぶときの手助けになる。

アプリの検索結果ページがリッチに

 また、ゲームのインストールプロセスが簡素化された。これまでは一部タイトルで「Xbox」アプリへの移動が必要だったが、それが不要となり、「ストア」アプリから直接インストールできるようになっている。

現行の「ストア」アプリ。一部タイトルで「Xbox」アプリへの移動が必要だが、将来的にはこれが不要となる

 なお、DevチャネルはMicrosoftの開発者が長期的視点のもとに実験的な新機能を試す場となっている。動作が不安定であったり、追加された機能が製品版に導入されず、そのままお蔵入りする可能性もある。また、導入の際は以下に代表される既知の問題にも注意したい。

  • ゲームのチート防止システム「Easy Anti-Cheat」を使用している一部のゲームがクラッシュしたり、PCのバグチェックが発生する
  • 最新のフライトにアップグレードすると、一部で音声が機能しなくなるという報告を調査中
  • 最近のビルドでいくつかのアプリがクラッシュする報告を調査中
  • 【新規】Builds 25182以降のごく一部で、特定のフォルダーにアクセスしようとすると「explorer.exe」が繰り返しクラッシュする。「Xbox Dev Kit」をインストールしている場合に発生するようで、将来のフライトで問題を解決できるよう取り組んでいる