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ソニーの新モーションキャプチャー「mocopi」と連携! HIKKYがリアルとメタバースを繋ぐ新サービス「unlink」を発表

unlinkを活用した「リアルバーチャルマーケット」が2023年夏に開催決定

現実世界とメタバースの次元を越える新ソリューション「unlink」

 (株)HIKKYは11月29日、VRイベント「バーチャルマーケット2022 Winter」発表記者会見の場において、同社独自のメタバース開発エンジン「Vket Cloud」と外部デバイスが連携できる新しいソリューション「unlink」を発表した。これは「次元を超えて遊ぼう」というキャッチコピーのもと、現実世界とメタバースを繋ぐ新サービスとして提供される。

 「unlink」との連携デバイスの第1弾として、同日に披露されたソニー(株)のモーションキャプチャーデバイス「mocopi(モコピ)」との提携が発表された。「mocopi」は小型で軽量なセンサーとスマホ(専用アプリ)を組み合わせることで、リアルタイムにモーションキャプチャーやVRへモーション入力が可能なデバイスだ。

ソニーのモーションキャプチャデバイス「mocopi」
「mocopi」の紹介映像

 これまでVRでモーションキャプチャーをするには、赤外線センサーなど、さまざまな機材を整えなければいけなかった。スマホ1つでプレイできる「Vket Cloud」と「mocopi」を連携させることで、メタバースで全身のモーションキャプチャーができる環境を気軽に家の外に持ち出し、野外で遊べるようになる。

会場では「mocopi」と「Vket Cloud」を組み合わせたデモンストレーションが行なわれた

 記者会見の場に登壇したHIKKY・代表取締役の舟越靖氏は「この組み合わせにより汎用性が高くて今までできなかったいろんな体験ができる」と説明。

 同社はソニーとの連携を皮切りに、現実世界とバーチャル世界をつなぐ新しいソリューションサービスを提供していく。「次元を超えて遊ぼう」というのが本ソリューションのキャッチコピーだ。これは「リアルとメタバースの境界線をなくす」ことを目的としているという。

 例えば、現実世界の店員がお店にいながらメタバース上で接客もできるし、現実世界とメタバースが連携したライブイベントなども手軽に行なえるようになるという。さらに「unlink」は「mocopi」との連携だけではなく、今後もさらに拡張されていき、あわせ技でさまざまな表現が可能になる、と舟越氏は語った。

 「unlink」はクリエイターや一般企業が参加できるプロジェクトとして、多様なソリューションやサービスを提供できるようにする。この「unlink」により、クリエイターの表現の幅がバーチャルからリアルに広がっていくとのこと。

登壇した舟越氏。「unlink」は今後も拡張していくと熱く語る

 今回の発表では、この「unlink」による現実世界とメタバースとの連携を生かし、2023年夏にメタバース上の「バーチャルマーケット」と、現実世界の秋葉原で「リアルバーチャルマーケット」を同時に開催することも発表された。

 これは秋葉原のイベント会場とメタバースを連携して、現実世界で芸人やタレントがパフォーマンスをする。だが、普通のダンスイベントやミュージックイベントではなく、リアル側からもメタバース側からも参加できる仕組みを作っていくという。

「unlink」を使っての「バーチャルマーケット」と「リアルバーチャルマーケット」の同時開催が決定

 次のメタバースは「リアルとバーチャルの融合」だと語る舟越氏。今後に向けて「全力でチャレンジし、今まで培ったノウハウだけではなく、クリエイターや企業の力を借りてさらに巻き込んで、自分事にしていこうと思っているので、よろしくお願いします」として会を締めくくった。