やじうまの杜
カバーが開発中のメタバース「ホロアース」β版に入ってみたら、宇宙で無数の三角錐が動いている不思議空間だった
ホロライブ感はいずこに……遊び方に幅ができるのもこれから?
2022年11月25日 15:33
VTuber事務所の「ホロライブプロダクション」の運営などで知られるカバー(株)は11月24日、同社が開発中のメタバースプロジェクト「ホロアース」における玄関口で、チャット等のコミュニケーションが楽しめる「ホロアース ロビーβ版」を公開しました。
「ホロアース」プロジェクトとは、ある異世界「ホロアース」を舞台として、さまざまなコンテンツをバーチャル空間上に実装し、メタバースとして完成させることを目標としたものです。
今回の「ロビーβ版」では、テスト用のアバターを操作したり、エモートやテキストチャットを使い、他のプレイヤーとコミュニケーションをとることが可能なサービスとのこと。しかも無料で行けるということなので、早速ログインして遊んできました。
「ロビーβ版」へ行くには、公式サイトから「ホロアース」のランチャーをダウンロードして起動するだけでOKです。ランチャー経由で「ホロアース ロビーβ版」のクライアントがインストールされます。
ログインにはGoogleアカウント、Twitterアカウント、AppleIDのいずれかとの連携が必要です。筆者はTwitterアカウントで登録しました。IDとニックネームを設定すれば、すぐにログインすることができ非常にスムーズでした。
ログインすると、いくつか用意されている「ルーム」が表示されます。ルームにいるプレイヤーの数で混雑度も表示されていますね。ルームのID番号をあわせれば、友人と待ち合わせることもできそうです。早速、多くの人との出会いを期待して混雑しているルームに入ってみました。
ルームに入ってみると、宇宙空間に浮かぶ円形の3D空間が広がっていました。中心には巨大な柱があります。そしてやたらと三角錐のオブジェクトが動いているではありませんか!
これはアバターをロードしているときの仮の表示かと思っていたのですが、これがテスト用のアバターのようですね。[F2]キーで色を変えられますが、ほとんど一緒なのでちょっと寂しいかな……。
アバターは[W][A][S][D]キーで移動したり、スペースキーでジャンプできたりと、一般的なPCゲームのようなアクション操作が可能です。ほかにも宙返りしたり、クラッカーを鳴らしてみたり、そんなアクションもありました。
チャット機能もあったので試してみます。全員に聞こえる「シャウト」と、個別のプレイヤーにのみ聞こえる「トーク」という2つのシステムがありました。
試しにシャウトで「こんばんは」と呼びかけてみたのですが、特にほかのユーザーからの反応はありませんでした……。これは時間帯やその時にいるプレイヤーによって変化があるでしょう。ちなみに、日中にログインしてみたところ、英語のチャットが流れていたので、海外からのプレイヤーも少なくないのかもしれません。
現状でプレイできるコンテンツはこれだけです。β版ということはもちろん承知ですが、ちょっとコンテンツとして寂しい気がしました。もう少し遊べる要素などが何かあれば楽しいのですが……。
今回のコンテンツだけでは「ホロアース」がどんなメタバース空間になるのかは想像がつきません。コンセプトムービーを見ると、草原で戦うような要素や、建物を建築する様子などが描かれており、オンラインゲームに近い遊び方ができるようになるのかもしれません。今回披露されたロビーはあくまでも、そこに行く前の集合場所というイメージでしょうか?
個人的には物足りない体験でしたがあくまでもβ版ですし、“今後のコンテンツ追加、あるいは正式版に期待”ですね。
なお、この「ホロアース ロビーβ版」は、特に終了期間などが設けられておらず、サービスを継続した状態で検証を行なっていくとのことです。