やじうまの杜

「ホロライブ」がメタバースにやってきた!「ホロアース」初のライブイベントで無数の三角錐たちと一緒に盛り上がれた件

カバーのメタバース空間でライブパフォーマンスの可能性を感じた

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「プロトライブ」の様子。光の演出がバッチリハマっていてとても印象的でした

 VTuber事務所の「ホロライブプロダクション」の運営などで知られるカバー(株)は12月26日、同社が開発中のメタバースプロジェクト「ホロアース」(現在、「ホロアース ロビーβ版」が公開中)において、初のミニライブイベント「プロトライブ」を開催しました。

 「ホロアース」プロジェクトは、ある異世界「ホロアース」を舞台として、さまざまなコンテンツをバーチャル空間上に実装し、メタバースとして完成させることを目標としたもの。

 11月に「ホロアース ロビーβ版」が公開された際には、多くの三角錐(テスト用アバター)がワチャワチャするロビーの様子をお伝えしましたが、12月20日のアップデートでライブスペースが実装され、そこで「ホロアース」初のライブ「プロトライブ」が開催されました。

「ホロアース ロビーβ版」に追加された「ライブスペース」。表示されている三角錐はテスト用のアバターで、ほかの参加者たちです

 「プロトライブ」では、「ホロライブプロダクション」所属の森カリオペ(Mori Calliope)さんとAZKiさんのライブが行なわれました。

 今回はプロトタイプ版のライブということで事前収録かつ、約20分強という短めのパフォーマンスではありましたが、感想を一言で言うと、とても素晴らしい時間でした。バーチャル空間で行なう、将来のライブパフォーマンスの可能性を強く感じさせてくれたものだったと思います。

森カリオペさんのパフォーマンス。
AZKiさんのパフォーマンス
「Dawn Blue」や「Canopus」など計3曲を披露。至近距離からパフォーマンスを見られるのもバーチャル空間ならではのメリットですね

 バーチャル空間上に再現されたモデルながら、クオリティも高く生き生きとパフォーマンスをするアーティストたち、バーチャル空間だからこそできるバチバチの光の演出、すべてがバーチャル空間ならではのメリットに感じましたね。

 参加プレイヤーも各パフォーマンスを至近距離で見たり、演奏中でも移動してさまざまな方向から楽しめるといった、バーチャル空間だからこそできるライブ感が味わえました。没入感をアップする要素として、チャットバルーンをOFFにしたり、[F1]キーでUIをOFFにし、マウススクロールでズームイン/アウト等もできるなど、しっかりオプション面からフォローされていたのも好印象です。

 飛び跳ねたり、クラッカーを鳴らす多くの来場者と共にライブパフォーマンスを見ていると、リアルのライブ会場でみんなと一緒に盛り上がっているような、あの感覚をしっかり感じられました。

クラッカーを鳴らしたり、ジャンプなどでパフォーマンスに応える多くの三角錐たちもライブを盛り上げます

 もちろんメタバース上でのライブは「ホロアース」が初めてというわけではありません。ですが、今後は双方向性を活かしたり、バーチャルならではの演出をもっともっと突き詰めていけば、本当にこの空間でしか体験できないライブ体験になりそうです。

 もしかしたら、ホロアースの目指している方向性とは違うのかもしれませんが、ライブだけでもVRに対応してもらえると、コンテンツ力と演出力でメタバース界隈でも圧倒的な存在感を残せそうな印象でした。

会場ではテキストチャットでコミュニケーションがとれるのですが、ほかの参加者からも「今回のライブパフォーマンスに感動した」というコメントが見られました

 コンセプトムービーを見てみると、ライブスペースでライブパフォーマンスを見るだけでなく、ロビーでほかの参加者と交流するというような、もっともっとオンラインゲーム的な要素をも盛り込もうという意思が伝わってきます。カバーが創造しようとしている新たな「メタバース」の形に今後も注目ですね。

ホロアース コンセプトムービー 第1弾

 なお、ライブは終了しましたが、その模様をアーカイブ配信で見ることができます。「ホロアース ロビーβ版」も公開中で、ロビーやライブスペースを訪れることが可能です。ぜひ興味がある方は一足先に覗いてみてはいかがでしょうか。

【#ホロアースライブ】AZKi × Mori Calliopeプロトライブ同時中継!