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「Unicode 15.0」の絵文字を追加 ~「Windows 11」Build 23475がDevチャネルに
「エクスプローラー」のホーム画面が近代化、光るマウス・キーボードもOSで制御
2023年6月8日 09:42
米Microsoftは6月7日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 23475をDevチャネルでリリースした。対応する開発キット(SDK)もダウンロード可能。このビルドでは、「エクスプローラー」にいくつかの改善が盛り込まれている。
まず、「エクスプローラー」のホーム画面がモダナイズされた。たとえば「Azure Active Directory」(AAD)アカウントでOSにサインインしていると、お勧めのファイルがカルーセル表示される。お気に入りや最近利用したアイテムがリストアップされるところなども、「Office」や「OneDrive」の新しいデザインを意識したものになっているようだ。
こうした「エクスプローラー」の改善は、最近行われた「Windows App SDK」への移行で実現されている。現行の「エクスプローラー」と外見的な違いは少ないが、最新のUIライブラリ「WinUI 3」をベースにすることで、こうした改善が行いやすくなっているわけだ。
また、アドレスバーと検索ボックスも近代化される。新しいアドレスバーではローカルフォルダーとクラウドフォルダーをインテリジェントに識別され、「OneDrive」フォルダーであれば同期状況とクォータ(使用率)を手軽にチェックできる。
さらに、最近のゲーミングマウス・キーボードで採用が進んでいるライティング機能がOSでネイティブサポートされる。「Razer」や「ASUS ROG」シリーズのゲーミングマウス・キーボード、「Microsoft Pro IntelliMouse」など、「HID LampArray」と呼ばれるオープン規格に対応した器機であれば、OSの「設定」アプリでライティングをコントロールできる(Dynamic Lighting)。Windowsアプリからもライティングを制御できるようにするAPIも提供されるとのこと。
そのほかにも、本ビルドには以下の改善が含まれている。
- ユーザーがトーストを閉じる操作を学習して、邪魔なトーストの無効化を提案する機能をDevチャネルへ全面展開。Build 23466から順次提供中
- 「Unicode Emoji 15」の展開を開始
「Windows Insider Preview」は、製品としてリリースされる前のプレビュー版のOSを試すことのできるパイロットプログラム。なかでもDevチャネルは開発チームのアイデアを試す場となっており、さまざまな新機能に触れることができる。
ただし、ここで試される機能はあくまでも実験的なもので、製品版に導入されるとは限らない。また、製品ビルドに比べると不安定なので、利用の際は注意したい。