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「Google Chrome」の新デザインがお披露目 15周年記念で「Material You」ベースに

メインメニュー、セキュリティ機能、拡張機能ストアなども改善

「Material You」ベースの新しいデザイン

 米Googleは9月7日(現地時間)、デスクトップ版「Google Chrome」のデザインを一新することを明らかにした。リリース15周年を記念してのことだという。ちなみに、前回のリニューアルは10周年の「Google Chrome 69」だった。

 新しいデザインは、Androidでも採用されているデザイン言語「Material You」に基づいており、アイコンの見やすさを重視したり、タブやツールバーをより引き立てるための新しいカラーパレットを導入するといった変更が加えられている。これは試験機能として一部でテストされていたものだ。

 同社はこれらの改善により、仕事のアカウントと個人のアカウントといったプロフィールを一目で見分けられるようになるとしている。また、ライト・ダークモードなど、OS設定への対応も簡単になったという。新しいデザインは、近くリリースされる「Chrome 117」から順次展開されるだろう。

現行のデザイン
新しいデザイン(Devチャネルのもの)
試験機能で一足早く体験できる

 セキュリティ面では、Webブラウザーの安全性をチェックする「Safety Check」(安全確認)を拡充し、拡張機能も確認の対象となった。ポリシーに違反している拡張機能や悪意のある可能性のある拡張機能も、「Google Chrome」で識別できるようになる。「セーフ ブラウジング」もアップデートされ、脅威の特定から防止までの時間を短縮することで、マルウェアやフィッシングの脅威からの保護を25%改善。今後数週間以内に「Chrome」へ展開されるという。

Webブラウザーの安全性をチェックする「Safety Check」機能

 そのほかにも、拡張機能の管理や「Google 翻訳」、「パスワード マネージャー」へのアクセスを改善するためにメインメニュー(右上にある点3つのアイコン)が改善されているとのこと。最近「Chrome」に追加された検索サイドバーにも注目だ。

 また、これらのリニューアルに合わせ「Chrome ウェブ ストア」にも同じ「Material You」デザインが適用された。AIを活用した拡張機能や「エディターのおすすめ」といった新しいカテゴリ、パーソナライズされたおすすめ機能なども追加されている。

「Chrome ウェブ ストア」も「Material You」デザインに