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AI機能をプラグインに分離した「EmEditor」v25が公開 ~「GPT-4.5」にもさっそく対応

MarkdownとHTMLの相互変換コマンドを追加するなどの改善も

「EmEditor」v25.0.0

 米Emurasoftは3月5日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v25.0.0を正式公開した。

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。

 有償ソフトだが30日間の試用期間が設けられており、その後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使える。また、インストーラー版・ポータブル版のほかにも、「Microsoft Store」から入手できるストア版が用意されている。

 v25.0.0では、AI関連の機能が「EmEditor」本体より分離。「ChatAI」プラグインとして単独公開された。

「ChatAI」プラグインとして分離。別途インストールする形式に

 その背景には、AIのセキュリティを懸念する企業ユーザーの声がある。不用意に業務のテキストデータをクラウドAIへ渡してしまうユーザーが出るのではないかという心配は以前から寄せられており、v24.2で管理者権限でAI機能を完全に無効化するオプションを追加するなどの対策が取られていたが、不安を完全に払拭するには至らず、今回のプラグイン化が行われたという。

 「EmEditor」に「ChatAI」プラグインがインストールされていなければ、「EmEditor」でAI関連の機能が使われる心配はない。また、AI関連の機能がプラグインメニューに集約され、管理しやすくなるというメリットもある。

 ただし、ストア版「EmEditor」はUWP(ユニバーサル Windows プラットフォーム)で構築されている性質上、アプリコンテナ内で実行されるため、外部プラグインを利用できないので注意したい。

 そのほかの改善は、以下の通り。

  • AIで画像を作成する際、通常の解像度かHDかを選択できるように
  • [AIとチャット]カスタムバーのコンテキストメニューに[新規文書の作成]コマンドを追加。AIとのやりとりを素早く文書化し、Markdownデザインビューで表示できる
  • OpenAIのモデルとして「gpt-4.5-preview」を選択できるように
    「gpt-4.5-preview」モデルが選べるように
  • MarkdownとHTMLの相互変換コマンドを追加
  • Markdown/HTMLからプレーンテキストへ変換するコマンドを追加
    MarkdownとHTMLの相互変換コマンドなどを拡充
  • カスタムバーのスタック表示
  • ダーク モード、更新チェッカー、[検索]ツールバー、マクロファイルのドラッグ&ドロップなどを改善

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
年額7,920円(2年目以降は初年度の75%)など(試用期間後は、個人利用のみで一部機能の制限された「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
25.0.0(25/03/05)