Windows Insider Preview

ユーザー操作の有無をOSが検知して勝手に節電 ~Windows 11に新しい電源管理

「User Interaction-Aware CPU Power Management」がテスト開始

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

[システム]-[電源とバッテリー]設定画面。UIオプションなどは今のところ用意されていないようだ

 米国時間5月19日にDevチャネルでリリースされた「Windows 11 Insider Preview」Build 26200.5603(KB5058488)には、「User Interaction-Aware CPU Power Management」と呼ばれる新しい電源管理が追加されているとのこと。

 これはユーザーによる操作の有無を考慮しながら、OSが賢く電源管理を行う仕組みだ。PCの操作が一定時間ないことをOSが検知すると、Windowsはより効率的な電源管理ポリシーを自動的に適用し、電力を節約する。ユーザーがわざわざ電源管理に気を使わなくても、OSが勝手にやってくれるのがミソだ。

 この仕組みがあれば、消費電力が抑制され、バッテリー駆動時間の延長が期待できるだろう。ただし、実際に節約できる電力はデバイスのセグメント、電源モード、メーカー定義のプロセッサー電力管理(PPM)設定などにも左右される。場合によってはメーカー側の歩み寄りも必要となる可能性があり、ポテンシャルを発揮できるレベルになるにはまだ時間がかかるかもしれない。