Blender ウォッチング
3Dキャラクターに表情を付ける方法 ~「Blender」のシェイプキーを使ってみよう!
2023年4月28日 15:29
作業ファイルについて
前回終了時の作業ファイルが下のリンク先からダウンロードできます。ご利用ください。
※Webブラウザーによってダウンロードがブロックされる場合がありますが、右クリックメニューからファイルの保存を行い、警告が表示されても[継続]などの項目を選択して保存してください。
シェイプキーとは
シェイプキーは、複数の「キー」毎に各頂点の位置を記録し、ブレンドやアニメーションを行う機能です。
主にキャラクターの表情の制御に利用されていますが、他にも花が開く様子、筋肉の表現など、様々な場面で活用されています。
準備
ミラーモディファイアーの適用
まず最初に、以前の記事でこのモデルに追加した「ミラーモディファイアー」を「適用」し、形状データが左右揃っている状態にします。こうしないと片側だけの変形ができないためです。
シェイプキー追加後は、ミラーモディファイアーの適用はできません。後で行おうとすると、モディファイアーを消して自分で形状を反転コピーしてシェイプキーを調整して頂点グループ名を反転して……と、非常に面倒なことになりますので注意してください。
- 3Dビューポート左上のドロップダウンリスト、または[Tab]キーで[オブジェクトモード]に変更します。
- 現在キャラクターの「メッシュオブジェクト」が選択中であることを確認します。
- 画面右側にある、[プロパティエディター]内の[モディファイアープロパティ]タブ(スパナアイコン)をクリックします。
- 一番上の「ミラーモディファイアー」の名前の行の[×]の左にあるドロップダウンリストボタン([∨])をクリックし、[適用]を実行します。
「ベース」シェイプキーの設定
シェイプキーを使用するには、まず基本となる形状を「ベース」シェイプキーとして登録しておく必要があります。
登録は[オブジェクトモード]で行います。
- ドロップダウンリストか[Tab]キーで[オブジェクトモード]に変更します。
- 画面右下の[プロパティエディター]が、[オブジェクトデータ]プロパティになっていることを確認します。
- [シェイプキー]パネル右側の[+]ボタンをクリックします。
「ベース」という名前のシェイプキーがリストに追加されれば成功です(上図白枠)。
なお、今回と次回では頻繁に[オブジェクトモード]と[編集モード]を行き来しますので、[Tab]キーによる切り替えに慣れておくと便利です。
目のシェイプキーを追加してみよう
まずは左目(画面上で右側にある目)をウインクさせてみましょう。
これには「オブジェクトモード」での新規シェイプキー追加と、「編集モード」での実際の形状の編集という2つの手順が必要です。
新規シェイプキーの追加
[オブジェクトモード]であることを確認し、再び[プロパティエディター]の[シェイプキー]パネルの[+]ボタンをクリックします。
「キー1」という項目が同様に追加されたはずです(下図)。
終わりに
今回はここまでです。次回は口へのシェイプキーの追加や、シェイプキーのコピーなどを解説します。
ではまた。