いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】いまさら人には聞けない!エクセルの作業で行き詰った時に頼れる操作アシストとポップヒントの活用テク

Excel作業でわからない時に頼れる「ポップヒント」と「操作アシスト」

 Excelで慣れない作業をしている時や初めて使う機能に挑戦している時、わからないことって出てきますよね。そんな時は、Excelに精通している人に聞いてしまうのが一番早いのですが、聞ける相手がいなかったり、相手がいつも忙しそうで聞きづらかったりして、自分ひとりで解決しなればならないことも多いと思います。

 今回は、そんな時にぜひ活用してほしいExcelの「ポップヒント」と「操作アシスト」という機能について解説します。

ポップヒントとは

 ポップヒントとは、リボンのボタンにマウスポインターを合わせた時に表示される「ヒント」で、その機能について簡潔に説明をしてくれます。

 例として、[ホーム]タブの[塗りつぶしの色]ボタンにマウスポインターを合わせてみます(①)。ポップヒントが表示され、[塗りつぶしの色]についての説明を確認することができます(②)。機能によっては、[詳細情報](③)が表示される場合があり、ここをクリックすると、ヘルプを参照することができます。

 実際に[詳細情報]をクリックしてみると、画面の右側にヘルプウィンドウが表示されて(④)、ここからさらに詳しい情報にアクセスできます。

 ボタンの見た目だけでその機能を想像できるものもありますが、なかなか想像できない場合もありますよね。そんな時に、この機能の便利さをより実感できます。例えば、コピー&ペーストをする時に指定する[貼り付けオプション]のメニューには、同じようなボタンがたくさん並んでいて非常に区別しづらいです(⑤)。そのためヒントが表示されると(⑥)、迷わずに目的のオプションを選べて便利です。

 このポップヒントは、表示・非表示を切り替えることができます。次の項では、その方法について説明をします。

ポップヒントの表示・非表示を切り替える

 ポップヒントの表示・非表示を切り替える設定は[Excelのオプション]から行います。[ファイル]タブ→[オプション]をクリックして[Excelのオプション]を表示します。

 [基本設定](①)の[ヒントのスタイル]のドロップダウンリスト(②)でヒントの表示方法を3つの選択肢から選べます。

 [ヒントに機能の説明を表示する]を選択すると、前述の例のように機能の説明が表示されます(③)。

 [ヒントに機能の説明を表示しない]を選択すると、ボタンの名前だけが表示されます(④)。これがあるだけでも、機能の内容を理解するのに役立ちますよね。

 [ヒントを表示しない]を選択すると、ヒントは表示されません(⑤)。

 自分の好みや仕事スタイルに合わせて、使いやすい表示方法を選んでみてくださいね。

操作アシストを使う

 Excel作業で困った時に頼れるもう1つの機能は、「操作アシスト」です。操作アシストはExcel 2016で追加された機能で、その名のとおり、Excelでの操作をアシスト(手助け)してくれる機能です。

 タブの一番右にある[実行したい作業を入力してください](①)と表示された欄(操作アシスト)にキーワードを入力すると、さまざまな方法で手助けしてくれます。

 例として、セルに色を塗りつぶす方法を検索してみます。この操作アシスト欄をクリックして、「セルに色を付ける」(②)と入力してみます。すると、「セルに色を付ける」に関する操作の候補一覧が表示されます(③)。

 [塗りつぶしの色]の右側にあるボタン(④)をクリックしてみましょう。色の一覧が表示されるので、好みの色を選ぶ(⑤)と、セルに色を塗ることができます(⑥)。

 [塗りつぶしの色]ボタンを知らなくても、キーワードを入力して検索することで、セルに色を付けることができましたね。

 また、「セルに色を付ける」に関する操作の候補一覧で、["塗りつぶし"のヘルプを参照](⑦)をクリックすると、ヘルプにアクセスすることもできます。試しに一番上の[図形に塗りつぶし(グラデーション)を追加する](⑧)を選択してみましょう。

 ヘルプウィンドウ(⑨)が画面の右側に表示され、「図形に塗りつぶし(グラデーション)を追加する」について詳細情報を知ることができます。

 ちなみに、この操作アシスト欄から「スマート検索」を利用することもできます。スマート検索とは、Excelブック内で調べたい用語がある時に、ブラウザーへ移動しなくても、そのままExcel内からWebを検索できる機能です(スマート検索の詳しい解説は、以前の記事を参考にしてください)。

 例として、このシートに出てくる「シャンパーニュ」(⑩)という用語を操作アシスト欄に入力してみます(⑪)。「シャンパーニュ」に関する操作の候補一覧が表示されるので、(この例では文字が隠れてしまっていますが)["シャンパーニュ"に関するスマート検索](⑫)をクリックします。

 すると、スマート検索の結果が表示されます(⑬)。

わからない時に活用できる「ポップヒント」と「操作アシスト」

 今回は、Excelの「ポップヒント」と「操作アシスト」という機能について解説しました。

 新生活で仕事の内容や環境が変わり、『わからない操作をなかなか人に聞けない!』と悩んでいる読者は、ぜひ活用してみてくださいね。

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