いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】100まで連番を振るのにまだマウスでドラッグしているの?! エクセルで長い連番を一気に入力するテク

「マウスでドラッグ」以外の方法で1から100までの連番を作成したい!

 Excelを使って業務をしていると、「1から順に連番を振りたい」「スケジュール表を作成するために連続した日付を入力したい」などという場面があると思います。このような時に、セルの右下に表示される[+](①)をマウスでドラッグする(②)だけで、すばやく連続データを入力できるオートフィルの機能はとても便利ですよね。

 ただし、画面に入りきらないくらいの大量の連続データを一気に入力したい時などは、マウスをドラッグして入力するのは大変です。例えば、1から100までの連番を振りたい時に、ちょうど100の位置でマウスを止めるのは至難の業ですよね。そこで今回は、大量の連続データを一気に入力したい時に活用できる方法について解説します。

1から100までの連番を一気に作成する

 顧客名簿に100件分のデータを入力するために、1から100まで連番を作成したいという例を考えてみましょう。現在は、先頭の1件目だけにデータが入力されている(①)ものとします。

 A列の「No」欄に、1から順に連番を振っていきます。先頭のセル(A3)を選択した状態で(②)、[ホーム]タブ(③)→[フィル](④)→[連続データの作成](⑤)をクリックします。

 [連続データの作成]ダイアログボックスが表示されます。列(縦)方向に連続データを作成したいので[範囲]欄には[列](⑥)を選択します。また今回は、「1、2、3……」のように1ずつ加算していき、最終的に100までのデータを作成したいので、[種類]欄には[加算](⑦)を選択し、[増分値]に「1」(⑧)、[停止値]に「100」(⑨)を入力します。

 [OK](⑩)をクリックしてダイアログボックスを閉じます。

 すると、1から順に連続したデータがA列に自動的に入力されます(⑪)。

 画面をスクロールして表の下部を確認してみると、100までの数字が入力されていますね(⑫)。

 この方法なら、長い連番でもスムーズに入力できますね。

おまけ:大きな表の罫線をすばやく作成する

 前項までの手順で、1から100までの連番を作成できましたが、この大きな表に罫線を引くのもまた面倒な作業ですよね。この項では、大きな表の罫線(格子)をすばやく引く方法を解説します。

 前項で作成した「顧客名簿」の例を続けて使用します。この表の4行目以降で、データが入力されているセル範囲(セル範囲A4:G102)に罫線を引いていきましょう。まず、4行目の先頭のセル(A4)(①)を選択して[Ctrl]+[Shift]+[End]キーを押します(②)。

 すると、アクティブセル(セルA4)からデータが入力されている最後のセル(ここではセルG102を指します)までの範囲が選択されます(画面の都合上、表の上部のデータは表示されていませんが、選択されています)(③)。

 この状態(セルが選択された状態)のまま、[ホーム]タブ(④)→[罫線]の右横にある矢印(⑤)をクリックして表示されるメニューから[格子](⑥)を選択します。

 選択されたセル範囲(セル範囲A4:G102)に罫線を引くことができました(⑦)。

 画面をスクロールして表の下部を確認してみると、最後まで罫線が作成されていますね(⑧)。

大量の連続データを一気に作成する

 今回は、「1から100までの連番を一気に作成したい」というような時に、効率良く連続データを作成する方法を解説しました。フィルハンドルをマウスでドラッグして連続データを作成する方法も、もちろん便利ですが、大量のデータを一気に作成したい時には向かない場合もあります。ぜひこの方法を試してみてください!

 今回は、列(縦)方向にデータを作成していきましたが、[連続データ]ダイアログボックスの[範囲]欄で[行]を選択すると、行(横)方向にデータを作成することもできますよ!

 ぜひ使ってみてくださいね!

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