いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】営業成績のランキング表を作成したい!エクセルで順位を求めたい時に使えるテク
2020年1月20日 06:55
営業成績のランキングを求めたい
普段、Excelを使って売上表や営業成績表などを作成する機会はよくあると思います。そのような業務の中で、ヒット商品のランキングや営業成績ランキングなどを作成したいと思ったことはありませんか。
Excelでは、RANK.EQ関数という関数を使って、指定した数値の順位を求めることができます。今回は、このRANK.EQ関数の使い方について解説します。
RANK.EQ関数を使って契約件数の多い順に順位付けをする
次の「営業成績表(12月)」のデータを使って、営業成績のランキング表を作成する例を考えてみましょう。RANK.EQ関数を使って、B列に入力された契約件数の多い順に順位付けをし、C列(①)にその順位を表示してみます。
RANK.EQ関数は、指定した値が特定のセル範囲の中で何番目にあたるかを求める関数で、書式は次のとおりです。
1つ目の引数「数値」では、順位を求めたい数値を指定し、2つ目の引数「参照」では、順位を求めるデータ範囲を指定します。3つ目の引数「順序」では、ランキングを降順/昇順のどちらで表示するかを指定します。降順(数値の大きい方から数える)の場合は「0」または何も入力しない、昇順(数値の小さい方から数える)の場合は「1」または「0」以外の数値を入力します。
なお、同じ値が複数存在する場合は、同じ順位となります。例えば、3位のデータが2つある場合、それらは共に3位と表示され、次の順位は5位になります。
では、実際にやってみましょう。セルC4を選択した状態(②)で、[fx]([関数の挿入])ボタン(③)をクリックします。
[関数の挿入]ダイアログボックスが表示されるので、[関数の検索]欄に関数名を入力します。ここでは、「RANK」(④)と入力して[検索開始](⑤)をクリックします。この例のように、関数名は最後まで入力しなくても構いません。
すると、「RANK」という文字列が含まれる関数の名前が[関数名]欄に表示されます。この一覧から「RANK.EQ」(⑥)を選択して、[OK](⑦)をクリックします。
すると今度は、[関数の引数]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスを使って関数の引数を入力していきます。まず[数値]欄に「B4」(⑧)と入力します。[参照]欄には、ランキングを求めるデータが入力されたセル範囲を入力(⑨)します。直接「B4:B8」と入力しても構いませんが、シート上でセル範囲B4:B8をドラッグ(⑩)しても指定できます。
あとで、この数式を他のセルにコピーしてもセル範囲がずれないように、絶対参照に変更します。[F4]キーを1回押すと(⑪)、[参照]欄の値が「$B$4:$B$8」(⑫)という絶対参照の表記に変更されます。また、今回は降順で順位付けをしたいので、最後の引数[順位]欄には「0」(⑬)と入力します。
すべての引数を設定できたら、[OK](⑭)をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
セルC4に「浅川 雄平」さんの契約件数の順位が表示されましたね(⑮)。オートフィルを使って、この数式をC列の他のセルにもコピーします(⑯)。
C列の他のセルにも順位が表示されました。4行目の「浅川 雄平」さんと7行目の「荏田 聡美」さんの契約件数は「19」で、共に3位(⑰)になっていますね。その次の順位は、「石巻 純也」さんの「17」で5位(⑱)となっていることも確認してください。
RANK.EQ関数の仲間たち~RANK.AVG関数とRANK関数
RANK.EQ関数に似た関数として、RANK.AVG関数とRANK関数というものがあります。RANK.EQ関数とRANK.AVG関数の違いは、同じ値が複数存在する場合の順位付けにあります。先ほどの「営業成績表(12月)」の例(3位のデータが2つある例)でRANK.AVG関数を使用した場合、3位の「浅川 雄平」さんと「荏田 聡美」さんの順位は「3.5」と表示されます(①)。3位と4位の平均で、3.5位と見なされるからです。
RANK.EQ関数とRANK関数は、機能的には全く同じですが、RANK.EQ関数の方があとにできた新しい関数です。今のところ、古いRANK関数も使用できますが、今後使えなくなる可能性もあるため、これから習得する人はRANK.EQ関数を覚えることをお勧めします。
RANK.EQ関数を使ってランキング表を作成しよう
今回は、RANK.EQ関数という関数を使って、営業成績表で成績のランキングを求める方法を解説しました。
今回のように成績や金額などのランキングを求めたい場合、並べ替え機能を使えばいいのではと思う読者もいるかもしれません。ですが、この関数を使うことの利点は、データの削除や変更があったとしても、常に最新のランキングを表示できることです。
ぜひ、皆さんも一度試してみてくださいね!
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