やじうまの杜
「音量ミキサー」はお役御免? 「Windows 10 19H1」のタスクトレイから削除される
最近のWindows 10のボリュームミキサーはもっと強力。「EarTrumpet」の導入もお勧め
2018年11月8日 06:30
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「Windows 10 19H1」Build 18272では認証関連の設定画面が改良されたほか、付箋アプリ「Sticky Notes 」、スクショツール「Snip & Sketch」、コンソールなどに改善が施されましたが、その一方でひっそりと削除された機能がありました。タスクトレイにある音量アイコンの右クリックメニューからアクセスできた「音量ミキサー」(sndvol.exe)がそれです。
「Windows 10 19H1」Build 18272では[サウンド]や[音量ミキサーを開く]といったコマンドが削除され、代わりに[Open Volume Mixer]というコマンドが新設されています(ローカライズが進めば[音量ミキサーを開く]という名前になると思われます)。この新しいコマンドで開かれるのは、旧来の「音量ミキサー」ではなく、「設定」アプリにある[アプリの音量とデバイスの基本設定]という画面になります。Windows 10ではOS機能のUWPアプリ化が進められていますが、その一環といえそうです。
実はWindows 10では、アプリごとに音量を調整できるだけでなく、どのサウンド入力・出力デバイスを利用するかもアプリごとに決定できるようになっており、それに合わせて「設定」アプリが拡張されています。たとえば“ボイスチャットの声はヘッドセットで受け取りたいが、音楽やゲームのサウンドの再生はスピーカーで鳴らしたい”といったリクエストにも応えることが可能です。「音量ミキサー」ではもはや力不足なのですね。
とはいえ、[アプリの音量とデバイスの基本設定]画面はちょっと大袈裟かもしれません。「音量ミキサー」のような、もっとシンプルで、ちょっとした用事にピッタリなユーザーインターフェイスがあればなぁ、とも感じます。そんなときは、「EarTrumpet」というアプリを導入するのがお勧めです。
タスクトレイからアプリの音量をサクッと調整できますし、搭載されている「ボリューム ミキサー」も「音量ミキサー」より強力。それでいて[アプリの音量とデバイスの基本設定]画面よりはシンプルで、大変使いやすいです。
ちなみに、「音量ミキサー」はタスクトレイからアクセスできなくなるだけで、システムから取り除かれるわけではありません。“sndvol.exe”を検索・実行すれば、見慣れた「音量ミキサー」を起動することが可能です。