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「paint.net」がリサイズや変形時の輝度をより正確に出力できるように

各種ツールやユーザーインターフェイス上での処理時にガンマ補正を行うことが可能

「paint.net」v5.0.5

 米dotPDNは5月20日(現地時間)、無料の画像編集ツール「paint.net」v5.0.4を正式公開した。リサイズや変形処理時にガンマ補正を行うことが可能になり、より正確な輝度で画像を出力できるようになっている。なお、執筆時現在の最新版はv5.0.5。

 従来の「paint.net」では、画像を拡大・縮小・変形すると輝度が正しく維持されず、顕著な例では見た目が変わってしまっていた。本バージョンではガンマ補正をかけることで、輝度を維持したままの各種処理が可能となった。

512ピクセル四方の元画像。文字は左半分と同じ横線で塗りつぶしてある。「アリ」の方がはっきり見える
ガンマ補正なしで50%に縮小した画像。「ナシ」がはっきり見えるようになり、「アリ」は判別しづらくなってしまった
ガンマ補正をかけて50%に縮小した画像。元画像と同じように「アリ」の方がはっきり見える

 ガンマ補正は、[画像サイズを変更]コマンドや[選択されたピクセルの移動]ツールを使った変形などのほか、ユーザーインターフェイス上のサムネイルや画面ズームイン・アウトによるキャンバス上の表示にも適用され、いつでも正確な表示を確認できる。[画像サイズを変更]コマンドや[選択されたピクセルの移動]ツールではオプションでガンマ補正をOFFにすることも可能だ。

 画像の拡大縮小の処理自体にも改良がくわえられた。デフォルトのリサンプリング方式がバイキュービック法になり、拡大時にはピクセルがより均一に表示され、縮小時にはマルチサンプリングを使用して画像が滑らかに見えるようになっているという。また、新しいリサンプリング方式「バイキュービック法(スムース)」も選択できるようになっている。

 そのほか、GPUエフェクトとプラグインでガンマ補正をサポートした。

 「paint.net」は、64bit版のWindows 10/11に対応する寄付歓迎のフリーソフト。現在、公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。また、Microsoft Storeから1,150円(税込み)のストアアプリ版を購入可能。プロジェクトに金銭的支援を行えるほか、インストール・アンインストール・アップデートなどのメンテナンスが容易になるというメリットがある。

ソフトウェア情報

「paint.net」
【著作権者】
dotPDN LLC、Rick Brewster 氏、contributors
【対応OS】
64bit版のWindows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
5.0.5(23/05/20)