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Windows 11 24H2向けパッチ「KB5055627」がプレビュー ~Copilot+ PCの目玉AI機能が展開
ついに製品版で「リコール」や「クリックで実行」などを利用可能に
2025年4月28日 15:05
米Microsoftは4月25日(現地時間)、「Windows 11 バージョン 24H2」の2025年4月非セキュリティプレビュー更新プログラム「KB5055627」をリリースした。これで今月のプレビューパッチが出そろったことになる。
- Windows 11 バージョン 24H2:KB5055627
- Windows 11 バージョン 23H2:KB5055629(22日リリース済み)
- Windows 11 バージョン 22H2:KB5055629(22日リリース済み)
- Windows 10 バージョン 22H2:KB5055612(22日リリース済み)
「KB5055627」(Windows 11 バージョン 24H2)におけるハイライトは、以下の通り。段階的に展開される機能もあるため、パッチを適用してもすぐに利用できるようになるとは限らない点には注意したい。
- 「リコール」(Recall)がプレビューとして追加。「Copilot+ PC」のAIパワーを活用して、言葉で説明するだけで過去に利用していたアプリ、Webサイト、画像またはドキュメントをすばやく検索し、作業に戻ることができる
- 「クリックで実行」(Click To Do)がプレビューとして追加。[Windows]キーを押しながらマウスクリックするとAIがデスクトップのテキストや画像を認識し、さまざまなアクションを適用できる
- 一部の「クリックで実行」アクションは「設定」アプリの[アプリ]-[操作]ページで無効化できる
- セマンティックインデックスモデルと従来の字句インデックスを組み合わせた新しい「Windows Search」。「Copilot+ PC」ならば、ファイル名を正確に覚えていなくてもドキュメントや写真、設定項目を簡単に見つけられる。日本語を含む数カ国語に最適化済み
- [スタート]画面に「スマートフォン連携」アプリが統合。サブパネルでスマートフォンの機能にアクセスできる
- Web開発者が既存のコンテンツを活用して複数のウィジェットサーフェスに追加できる対話型ウィジェットを作成できるように
- 「ナレーター」アプリにスピーチリキャップ(Speech recap)。簡単なキーボードショートカットで読み上げ内容をリアルタイムで文字起こしでき、あとから簡単に参照できる
- 「エクスプローラー」のホーム画面にピボットベースのキュレーションビュー。「Microsoft 365」で共有されているコンテンツへのアクセスが容易に
なお、今回リリースされたのは、米国時間来月第2火曜日に予定されている月例の更新プログラム(パッチチューズデー)に先駆けテストされるプレビューパッチ。セキュリティ関連の修正は含まれておらず、 適用は必須ではない(オプション提供) 。あくまでも新機能をいち早く試してみたいパワーユーザーや、組織で大量のデバイスを管理しており、自社環境への影響を事前にテストしたいIT管理者向けだ。一般のユーザーは来月のパッチチューズデーを待っても問題はないだろう。