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【Excel】表の枠を効率よく引くコツとは?エクセルで罫線を引く時に困らないための4つの鉄則
2017年12月20日 06:50
意外と厄介な表の作成時の罫線
Excelで売上表や集計表などの表を作成する際、罫線を引くことが多いですよね。罫線を引いた表に、別のシートやブックからデータをコピー&ペーストしたため表のレイアウトが崩れてしまったり、破線や二重線、太線などを多用したため、あとでメンテナンスに困ったりした経験はありませんか。
資料の内容に集中して時間をかけたいのに、表のレイアウトの調整に手間を取られるのは、本当にわずらわしいですよね。そこで今回は、罫線を引く時に困らないための鉄則を4つ紹介します。どのように罫線を引くのがベストなのか正解はありませんが、自分の業務スタイルや好みに合わせて、ぜひ試してみてください。
鉄則1:なるべくシンプルな線を引く
顧客や上司に提出する資料の場合、見た目をよくしたいと思うのは当然です。ただし、罫線などの見た目にばかり気を取られていて、内容に時間をかけられなければ意味がありません。シンプルな罫線であれば、少ない手間で引くことができます。
罫線を引きたい範囲を選択した状態(①)で、[ホーム]タブ(②)→[罫線]の右側にある矢印(③)をクリックして表示されるメニューから[格子](④)を選択します。
シンプルな罫線を引くことができました(⑤)。
鉄則2:罫線にこだわりたい時は最後に引く
どうしても罫線にこだわりたいという場合は、最後に罫線を引くことがポイントです。先に罫線などのレイアウトを仕上げてしまうと、そのあと内容を修正しなければならない場合に、大きな手戻りが発生する可能性があるからです。
項目を区切る縦線や見出しのセルには実線を引き、1行ごとの境界線には破線、合計行との境界線には二重線を適用した売上管理表(①)の例を見てみましょう。
現在、選択されている合計行(②)の上に、もう1件明細データ(12/28分のデータ)を追加する必要が出てきたという場合を考えてみます。合計行(11行目)を選択した状態で、[ホーム]タブ(③)→[挿入](④)→[シートの行を挿入](⑤)をクリックします。
新しい行が挿入されましたが、罫線は意図したようには引き継がれません(⑥)。
罫線の修正は、[セルの書式設定]ダイアログボックスで行います。[罫線]タブ(⑦)から、線のスタイル(⑧)を選び、罫線のプレビュー枠内か、その周りにあるボタンをクリックして(⑨)、修正していきます(詳細な説明は省略します)。
一度で修正が完了する場合もありますが、何度もこの操作を繰り返して調整しなくてはならない場合もあります。
なるべくこのようなことが起こらないようにするために、こだわった罫線を引きたい時は、修正の可能性が極力低くなった最終段階で行うのがよいでしょう。
鉄則3:コピペする際には[貼り付けオプション]の[罫線なし]を選択する
そうはいっても、罫線を引いたあとに何かしらの修正が発生することはありますよね。例えば、他の表から値をコピペしたいという場合を考えてみましょう。その場合は、データを貼り付けたあとに表示される[貼り付けオプション]ボタンをクリックして、表示されるメニューから[罫線なし]を選択してください。では、実際にやってみましょう。
ここでは、例として商品カタログ表のセルH5(①)の値を売上管理表のセルB5(②)にコピー(上書き)してみます。
セルH5(③)をクリックして[Ctrl]+[C]キーを押したあと、セルB5(④)をクリックして[Ctrl]+[V]キーを押します。セルH5の内容がB5にコピーされました。
ただし、このままではコピー元の罫線が引き継がれていますね(⑤)。ここで[貼り付けオプション](⑥)から[罫線なし](⑦)を選んでみてください。
すると、罫線が消え、結果として値だけを貼り付けることができました(⑧)。
コピペなどをする際に、コピー先の表の罫線に影響を与えたくない場合は、[貼り付けオプション]→[罫線なし]を選ぶことを覚えておいてくださいね。
鉄則4:「テーブル」で代用できないか考えてみる
そもそも表を作成する際に、「テーブル」を使えないかを検討するというのも手です。ここではテーブルの作成方法については以前紹介した記事を参考にしてください。表をテーブルとして管理するとさまざまな利点があります。
まず、行や列を追加すると、自動的にテーブルのスタイルが適用されます。また、合計などの集計(①)も自動で行ってくれます。さらに、さまざまなスタイルが用意されている(②)ので、見た目にこだわりたいというユーザーの要望も満たしてくれるかもしれません。
罫線とうまく付き合おう
今回は、Excelの表作成で罫線を引く時に困らないための鉄則を4つ紹介しました。破線や太線、二重線などのさまざまな線スタイルを駆使して作成した表は、確かに見やすいですが、扱うのは意外と厄介です。
どのように罫線を引くのがベストなのか、その時の場面に応じてぜひ検討してみてくださいね。
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