いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】プレゼンにイラストを使ったインパクトのあるグラフを使いたい!エクセルで絵グラフを作るテクニック

他の人とはひと味違ったグラフを使ってプレゼンしたい!

 アンケート結果の集計結果などをプレゼンする時によく使われるのが、グラフです。Excelなら簡単にいろいろな種類のグラフを作れますよね。でも、「もっとインパクトがあって目を惹くグラフを作りたい!」と思った経験はないでしょうか。

 本やパンフレットなどの中で、同じイラストをいくつか重ねて作った絵グラフを見たことがありませんか?絵グラフは直感的にわかりやすく、印象にも残りやすいので、プレゼン資料に入れるのにはぴったりです。実は、Excelでも簡単に絵グラフを作れるんですよ。

 今回は、直感的にわかりやすくてインパクトがある絵グラフをExcelで作るテクニックを解説します。

棒グラフをベースにしてイラストを積み上げたグラフを作る

 通勤時間に関する社内アンケート結果の集計表(①)をもとにして、通勤時間と人数の関係を表すグラフを作る例を考えてみましょう。

 絵グラフの作成を始める前に、グラフで使いたいイラストをパソコンの中に保存しておく必要があります。ペイントソフトなどを使って自分で書いたり、フリーの素材集から選んだりして、準備しておきましょう。なお、インターネットから画像をダウンロードして使う時には、著作権などに十分気を付けてくださいね。今回の記事では、すでにイラストの準備は完了しているとして、話を進めます。

 作るのが難しそうに見える絵グラフですが、ベースはいつも作っている棒グラフです。集計表の中でグラフにしたい部分をドラッグして選択します。ここでは集計データが入力されたセル範囲A3:B10(②)をドラッグして選択します。

 グラフにしたいセル範囲を選択したら、[挿入]タブ(③)→[縦棒/横棒グラフの挿入](④)→[集合縦棒](⑤)をクリックすると、棒グラフが作成されます。

 プレゼンに使う棒グラフは、棒が太めのほうが人目を惹きます。また、イラストを積み上げた時にイラストがより見やすくなる効果もあるので、棒グラフの棒をここで太くしておきましょう。

 棒グラフの棒の部分をクリックします(⑥)。クリックするのはグラフの中のどの棒でも構いません。どれか1本の棒をクリックすれば、グラフの中のすべての棒が選択されます。

 グラフの中のすべての棒が選択されたら、棒の上で右クリック(⑦)します。メニューが表示されるので、[データ系列の書式設定](⑧)をクリックします。

 画面の右側に、[データ系列の書式設定]作業ウィンドウが表示されます。[要素の間隔]のスケールを左にドラッグ(⑨)するか、数値を小さくすると、棒グラフの棒が太くなります。

 これで、ベースとなる棒グラフができました。ここからは、イラストの積み重ねの設定です。[データ系列の書式設定]作業ウィンドウの[塗りつぶしと線](ペンキの形のアイコン)(⑩)→[塗りつぶし](⑪)をクリックします。

 [塗りつぶし(図またはテクスチャ)](⑫)をクリックして、[図の挿入元]の[ファイル](⑬)をクリックします。

 [図の挿入]ダイアログボックスが表示されます。グラフに入れたいイラストが保存されている場所でイラストのファイル名(⑭)を選択し、[挿入](⑮)をクリックします。

 グラフの棒が、選択したイラストに変わりました(⑯)。でも、これだとイラストが間延びしていて見づらいですし、最初にイメージしていたような絵グラフになっていません。

 ここでは、人型のアイコン1個が、回答者10人を表すように設定してみます。もう一度[データ系列の書式設定]作業ウィンドウに戻りましょう。画面を下にスクロール(⑰)して、[拡大縮小と積み重ね](⑱)をクリックし、その下の[Units/Picture]に「10」(⑲)と入力します。

 これで、イラスト1個が回答者10人を表すように設定でき、イメージ通りの絵グラフになりました。タイトルを修正したりグラフの大きさを調整したりして見やすく仕上げたら、完成です(⑳)。

ひと手間プラスで絵グラフも簡単に作れる!

 今回は、棒グラフをベースにして見やすくインパクトのある絵グラフを作るテクニックを解説しました。いつも作っている棒グラフにひと手間をプラスするだけでExcelでも簡単に絵グラフが作れることに、驚いた方もいらっしゃるかもしれませんね。

 今回の記事では、縦棒グラフをベースにして絵グラフを作りましたが、横棒グラフをベースにして作ることももちろんできますよ。

 ぜひ、絵グラフの作り方をマスターして、印象に残るプレゼン資料の作成に役立ててください!

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