いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】アンケート結果をすばやく集計したい!エクセルで条件を満たすデータをカウントするテク

アンケートの集計に役立つ関数を知りたい!

 社内アンケートや顧客満足度調査などで、対象者から回答を集めたものの、集計に手間取って時間がかかったという経験はありませんか。

 今回は、アンケートの回答を集計する際に使えるCOUNTIF関数について解説します。COUNTIF関数は、指定したセル範囲内で条件に当てはまるセルの数をカウントする関数です。「製品評価に『A』を付けた人の数を数えたい」「通勤時間が70分以上の社員の数をカウントしたい」というように、条件を指定してデータを数える時に使用できる関数です。では、さっそく使い方を見ていきましょう。

条件に当てはまるデータをカウントする(COUNTIF関数を使う)

 「福利厚生社内アンケート集計結果」の例を使って考えてみましょう。このシートの左側には、通勤時間についてのアンケートの回答が入力されています(①)。これらのアンケートの回答を踏まえて、その隣に集計欄を作成してみましょう(②)。

 集計にはCOUNTIF関数を使います。COUNTIF関数は「=COUNTIF(範囲,検索条件)」という書式で記述します。

 では最初に、通勤時間が「30分未満」の社員の数を数えてみましょう。セルG3に「=COUNTIF(C4:C14,"<30")」(③)と入力します。最初の引数には、検索するデータの範囲(ここではセル範囲C4:C14)(④)を指定します。2つ目の引数には、カウントするデータの検索条件を指定します。ここでは、通勤時間が「30分未満」の社員の数を数えるので30分未満を意味する「"<30"」(⑤)を入力します。ダブルクォーテーション(")で囲むことを忘れないでくださいね。

 [Enter]キーを押して数式を確定します。通勤時間が「30分未満」の社員は2人(⑥)いることがわかりましたね。

複数の条件を指定してデータをカウントする(COUNTIFS関数)

 次に、通勤時間が「30分以上 50分未満」(①)の社員の数を数えてみましょう。「●分以上△分未満」のように複数の検索条件を指定したい場合は、COUNTIFS関数を使います(COUNTIF関数の複数形と考えると覚えやすいですね)。

 COUNTIFS関数は「=COUNTIFS(検索条件範囲1,検索条件1,検索条件範囲2,検索条件2,…)」という書式で記述します。では実際にやってみましょう。セルG4に「=COUNTIFS(C4:C14,">=30",C4:C14,"<50")」(②)と入力します。「検索条件1」の引数には、「30分以上」を意味する「">=30"」(③)を入力します。「検索条件2」の引数には、「50分未満」を意味する「"<50"」(④)を入力します。

 [Enter]キーを押して数式を確定します。通勤時間が「30分以上 50分未満」の社員は4人(⑤)いることがわかりましたね。

 同様にして、COUNTIFS関数を使って通勤時間が「50分以上 70分未満」の社員の数を数えてみましょう。

 セルG5に「=COUNTIFS(C4:C14,">=50",C4:C14,"<70")」(⑥)と入力して、[Enter]キーを押します。

 通勤時間が「50分以上 70分未満」の社員は3人(⑦)いることがわかりました。

 最後に、前項で解説したCOUNTIF関数を使って「70分以上」の社員の数を数えてみましょう。これで集計が完了しますね。

 セルG6に「=COUNTIF(C4:C14,">=70")」(⑧)と入力して、[Enter]キーを押します。

 通勤時間が「70分以上」の社員は2人(⑨)いることがわかりました。

データの集計に役立つCOUNTIF/COUNTIFS関数

 今回は、アンケートの回答を集計する際に使えるCOUNTIF/COUNTIFS関数について解説しました。

 似たようなケースで、条件に当てはまるデータを合計するSUMIF/SUMIFS関数という関数も覚えておくと便利です。

 ぜひ、集計作業の効率化に役立ててくださいね。

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