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【Excel】スケジュール表で祝日がわかるようにしたい!エクセルで土日だけでなく、祝日の日付にも色を付けるテク

土日だけなく祝日の日付にも色を付けたい

 Excelを使ってスケジュール表を作る機会って意外と多いですよね。その際、休日の欄に色を付けて作成すれば、より見やすく使いやすいスケジュール表になります。以前の記事では、予定表の土曜日の日付は青色、日曜日の日付は赤色となるように設定するテクニックについて解説しました。

 土日だけでなく、祝日の日付にも色を付けられたら便利だと思いませんか。そこで今回は、Excelでスケジュール表を作成する際、祝日の日付に色を付ける方法について解説します。

「土曜日は青色、日曜日は赤色」となるスケジュール表を作成しておく

 「8月のスケジュール」(①)の例を使って考えてみましょう。画面の都合上、すべての日付は表示されていませんが、シートにはセルA33までデータが入力されています(8月31日(金)の日付まで)。このスケジュール表は、以前の記事を参考にして、土曜日の日付は青色、日曜日の日付は赤色となるように設定されています。詳しい手順はこちらを参考にしてください。

 今回は、この表を使って祝日の日付をオレンジ色にしていきます。

祝日の日付をオレンジ色にしてみる

 祝日の日付に色を付けるには、祝日のリストを準備しておく必要があります。先ほどの「8月のスケジュール」シートとは別に「祝日リスト」シート(①)を追加します。インターネットで「日本の祝日リスト」や「2018年祝日リスト」などと検索すると、簡単に祝日の一覧を載せているサイトを見つけることができます。これらのサイトからコピペするなどして、祝日のリスト(②)を作成しておきます(画面の都合上、すべての祝日は表示されていませんが、セルB22まで祝日の日付データが入力されています)。

 ここでは、わかりやすくするために祝日の日付が入力されたセル範囲に名前を付けます。対象のセル範囲(B3:B22)を選択した状態で(③)、名前ボックスに「祝日リスト」(④)と直接入力します。

 [Enter]キーを押して入力を確定します。これで、このセル範囲(B3:B22)に「祝日リスト」という名前が付きました。

 「8月のスケジュール」シートに戻ります。「日付」欄のセル範囲(A3:A33)を選択した状態で(⑤)、[ホーム]タブ(⑥)→[条件付き書式](⑦)→[新しいルール](⑧)をクリックします。

 [新しい書式ルール]ダイアログボックスが表示されます。ルールの種類を選ぶ欄から[数式を使用して、書式設定するセルを決定](⑨)を選択し、[次の数式を満たす場合に値を書式設定]欄に、「=COUNTIF(祝日リスト,$A3)=1」(⑩)と入力します。COUNTIF関数は、セル範囲の中で条件にあてはまる値がいくつあるかを数える関数で、引数の1つ目にセル範囲、2つ目に条件とする値を指定します。したがって、この式は「祝日リスト」の中に、2つ目の引数で指定した日付が1つ含まれている場合に書式設定をするという意味になります。噛み砕いていうと、「日付」欄の日付が祝日リストにあれば、書式設定を行うということです。

 数式の入力を終えたら、[書式](⑪)をクリックして書式設定に進みます。

 [セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されるので、[色]欄のドロップダウンリストから、指定したい色(ここではオレンジ色)(⑫)を選択します。

 色が選択できたら、[OK](⑬)をクリックします。

 [新しい書式ルール]ダイアログボックスに戻り、選択した書式が[プレビュー]欄に表示される(⑭)ので、確認します。

 [OK](⑮)をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。

 8月11日の祝日「山の日」の日付が、オレンジ色に変わりましたね(⑯)。

 8月11日は土曜日なので、もともとは青色が設定されていましたよね。「条件付き書式」では、あとから追加した条件の優先順位が高くなります。したがって「土曜日」という条件よりも「祝日」という条件が優先され、オレンジ色に変更されたというわけです。優先順位の変更については、後ほど解説します。

複数の休日リストを作成して書式設定をする

 前項で解説した方法を応用すれば、「創立記念日」や「夏季休暇」のような個人的な休日についても書式を設定することができます。これらの日付を「その他の休日リスト」(①)として用意しておけば、前述で設定した祝日の書式とは異なる書式を設定できます。

 詳しい解説は省略しますが、祝日の日付をオレンジ色にした時と同じ手順で、「創立記念日」と「夏季休暇」のセルの背景色をグレーに設定してみます(②)。さらに、「予定」欄の該当する個所に「創立記念日」「夏季休暇」とそれぞれ入力すれば、スケジュール表は完成です。

それぞれの条件の優先順位を変更する

 ここまでで、書式設定する(文字の色を変える)条件をいくつか設定しましたよね。これらの条件の優先順位を変更することもできます。条件を設定したセル範囲(A3:A33)を選択した状態で(①)、[ホーム]タブ(②)→[条件付き書式](③)→[ルールの管理](④)をクリックします。

 [条件付き書式ルールの管理]ダイアログボックスが表示されます。一番上にある条件(ルール)が最も優先度の高いものになります。優先順位を変更したい場合は、優先順位を変更したい条件(ルール)をクリックして選択し、上下の向きの矢印(⑤)をクリックして変更します。

「土曜日は青、日曜日は赤、祝日はオレンジ」のように日付を色分けしたスケジュール表を作成する

 今回は、Excelでスケジュール表を作成する際、祝日の日付に色を付ける方法について解説しました。また、複数の休日リストを作成して、独自の休日(創立記念日や夏季休暇など)の欄も書式を変更できることも併せて解説しました。

 さまざまなカレンダーアプリが多く出回っていますが、やっぱりExcelが使いやすいと思っている読者は多いのではないでしょうか。そんな読者のみなさんは、このテクニックを参考に自分だけのスケジュール表を作成してみてくださいね。

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