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【Excel】地域別の売上をわかりやすくまとめたい!エクセルでデータを都道府県別にまとめた地図グラフを作成するテクニック

売上を都道府県別にまとめた地図グラフを作成したい!

 プレゼンや会議のために売上をまとめた資料を作ることって多いですよね。見やすい売上表になるようにサイズや色を変更したり、グラフを入れて視覚的に伝わりやすい資料にしたり……とさまざまな工夫をしている人は多いと思います。資料を「都道府県別」や「国別」といったカテゴリーでまとめる必要があるなら、「塗り分けマップ」を使って地図グラフを作成してみませんか?

 「塗り分けマップ」機能を使用すると、数値に応じて地図上の地域を色分けする「地図グラフ」を作成できます。例えば、売上の多い(または少ない)都道府県を強調したい時などに、大変効果的なグラフです。なお、今回解説する「塗り分けマップ」はOffice 365のみで使用可能な機能です。

 以前の記事で、3Dの地図上に描画する「3Dマップ」について解説しましたが、この「塗り分けマップ」は、紙の白地図に色を塗りつぶしていくようなイメージです。

 では、さっそく見ていきましょう。

シートに世界地図を表示して「塗り分けマップ」の作成を始める

 都道府県別の売上一覧(①)の例を使って「地図グラフ」を作成してみましょう。画面の都合上、すべてのデータは表示されていませんが、この表には47都道府県の売上データが入力されています。地図グラフを作成する時は、このような地理的な情報を含むデータを用意します。

 グラフ化したいデータ範囲(ここではセル範囲A2:B49)を選択して(②)、[挿入]タブ(③)→[マップ](④)→[塗り分けマップ](⑤)をクリックします。

 この機能を初めて使う際、「マップグラフを作成するために必要なデータがBingに送信されます」というメッセージが表示されることがありますが、その場合は[同意します]をクリックして次に進みます。

 シート上に地図が表示されました(⑥)。

 しかしながら、今回作成したいのは日本の都道府県の地図グラフなので、これでは範囲が広すぎますよね。次の項では、表示する地図グラフが日本国内になるように地図の範囲を絞り込んでみましょう。

表示する地図の範囲を日本国内に限定する

 前項で作成した地図の範囲が日本国内になるように、設定を変更していきましょう。グラフエリアにマウスを乗せて、[プロットエリア]と表示される場所で右クリック(①)します。

 するとメニューが表示されるので、[プロットエリアの書式設定](②)を選択します。

 画面の右側に[プロットエリアの書式設定]作業ウィンドウ(③)が表示されます。[プロットエリアのオプション]の右横にある矢印(④)をクリックすると表示されるメニューから、[系列“売上高”](⑤)を選択します。

 [データ系列の書式設定]作業ウィンドウ(⑥)が表示されます。[系列のオプション]のアイコン(⑦)をクリックしたあと、[系列のオプション](⑧)をクリックしてメニューを展開します。[マップ領域]のドロップダウンリストから[データが含まれる地域のみ](⑨)を選択します。

 これで、表示される地図の範囲が「都道府県別の売上一覧」の表に入力された地域のみ(つまり日本国内)に限定されます。

 シート上の地図が日本地図に変更されました(⑩)。現状だと、地図が少し斜めに傾いているように感じますね。そこで[マップ投影]のドロップダウンリストから[メルカトル](⑪)を選択してみましょう。

 地図がメルカトル図法による表示に変わりました。完成した地図グラフでは、売上高が大きい都道府県は濃い色で塗りつぶされ、売上高が小さい都道府県は薄い色で塗りつぶされています(⑫)。

 必要に応じてグラフタイトルを変更したり、色を変えたりしてみましょう(⑬)。完成した地図グラフはWordやPowerPointに貼り付けて使用することもできますよ。

地図グラフを使ってインパクトのある資料を作成しよう

 今回は、「塗り分けマップ」機能を使って、地図グラフを作成する方法について解説しました。売上表の数値に応じて、地図上の地域を色分けすることができましたね。

 具体的な数値だけでなく視覚的にもアピールできると、より注目してもらえる資料になるのではないでしょうか。プレゼンの準備をする際には、ぜひ思い出してみてくださいね。

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