いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】巨大な表でも最初や最後のセルへ一瞬で移動!覚えておきたい便利な超基本のショートカットキー

大きな表では最初のセルに戻るのもひと苦労……

 Excelはたくさんの情報を見やすく整理でき、データの追加も簡単なので、表が大きくなってしまうことがあります。たくさんの情報を1つにまとめておけるのは便利ですが、大きな表は自分の必要な情報にたどり着くのが大変なだけでなく、作業中のセルから表の最初に戻るのもまた大変です。遠くまで出かけたときに、帰るのが面倒で「一瞬で自宅に帰れないかなぁ……」と思うような気分になりますよね。

 そんな時にExcelでは、ショートカットキーを使うと簡単にセルA1に戻ることができます。また、表の最後のセルに移動できるショートカットキーもあります。今回の記事では、大きな表を使った作業の効率アップに役立つ、表の最初や最後に移動できるショートカットキーを解説します。

セルA1に戻りたい時は[Ctrl]+[Home]キー

 Excelで作成した大きな従業員名簿の表の下の方にあるセル(①)を修正しているとします。ここからセルA1に戻るには、画面をたくさんスクロールしなければならず、大変です。こんな時には[Ctrl]+[Home]キーを押します(②)。

 あっという間にセルA1に戻ることができました(③)。

 終業間際にあわてて閉じたブックを次の日に開いたら、表の中途半端な位置が表示されて「あれ?」と思った経験はないでしょうか。Excelのブックを保存するとアクティブセルの位置も保存されるため、一度閉じたブックを再び開くと、最後に選択していたセルがアクティブになった状態で開きます。ですから、作業の終わりにはこのショートカットキーを使ってセルA1に戻ってから保存するようにすれば、次にブックを開いたときに表の一番上が表示された状態を保つことができます。

 また、他の人と共有しているブックでもこのショートカットキーは役立ちます。セルA1に戻った状態で保存しておけば、共有している相手を混乱させることなく、資料の先頭から見てもらえますね。

表の最後のセルに移動したい時は[Ctrl]+[End]キー

 次は、表の最後のセル(データが入力されている範囲の最後のセル)に移動するショートカットキーを解説します。このショートカットキーは、最後のセルに合計が表示される表などで便利に使えます。

 Excelで作った勤怠管理表で日々の勤怠を管理している会社があるとします。この勤怠管理表では、表の最後に勤務時間の合計が表示されます。月の途中(ここではセルD11)(①)まで入力した段階で、ここまでの勤務時間の合計を確認したくなったとしましょう。そんな時は、[Ctrl]+[End]キーを押します(②)。

 あっという間に勤務時間の合計が表示されたセル(ここではセルF32)(③)に移動できました。

 これらのショートカットキーと、以前の記事で解説したダブルクリックのテクニックを組み合わせると、大きな表でも自由自在に移動できるようになり、ストレスなく作業を進められるようになりますよ。

表の最初や最後に移動できるショートカットキーを業務で活用しよう!

 今回は、[Ctrl]+[Home]キーでセルA1に移動するテクニックと、[Ctrl]+[End]キーで表の最後のセルに移動するテクニックを解説しました。

 キーの組み合わせは似ていますが、一番上に戻る時は[Home]キー、最後のセルに移動する時は[End]キーを使うので、キーの名前から直感的に覚えやすいのではないでしょうか。ペアで覚えておくとさまざまな場面で役立つでしょう。

 ショートカットキーは実際に使ってみるとどんどん覚えることができます。業務の中で試しながらいろいろなショートカットキーを覚えて、作業の効率を上げていってくださいね。

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