いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel時短】知らないと恥ずかしい？エクセルでセルの幅調整やオートフィルが一瞬で完了するダブルクリックのワザ

トップスタジオ

2019年2月1日 06:55

ダブルクリックするだけで実行できる操作があるってホント？！

　Excelを使って作業をする際、作業効率アップのためにショートカットキーを使いこなしている人は多いですよね。ショートカットキーを使えば、よりスムーズに作業が進みそうですが、実は、Excelにはマウスをダブルクリックするだけで実行できる時短・便利ワザがあることを知っていますか？

　例えば、Excelシートにある列番号の境界線をダブルクリックすると（①）、入力データに合わせてセルの幅が調整されます（②）。

　このダブルクリック操作については、解説するまでもなく多用しているという読者は多いかもしれません。

　このほかにも、Excelではダブルクリックするだけで実行できる操作がいくつもあります。今回は、これらのダブルクリックワザの中から3つ選んで解説します。

一気に連続データを入力する（オートフィル）

　連続するデータを簡単に入力できる「オートフィル機能」といえば、一般的にはマウスをドラッグして行う操作を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。このオートフィルはダブルクリックするだけでも実行できることがあります。

　「エクセル通信タイトル案」（①）の例でやってみましょう。この表のA列には、セルA4にだけ「第1回」と入力されており、B列には「記事タイトル」が20行目まで入力されています（画面の都合上、すべてのデータは表示されていません）。A列の残りのセルに、同様に「第〇回」と入力したい時は、オートフィルを使って入力するとすばやく入力できますよね。そこで今回は、ダブルクリックでオートフィルを実行してみましょう。

　「回数」列の先頭のセル（セルA4）を選択し、セルの右下隅にマウスを乗せるとマウスポインターの形が変わります（②）。ここでダブルクリックします（③）。

　「回数」列のセルA5以降に「回数」が連続して入力されました（④）。画面には表示されていませんが、20行目までちゃんとデータが入力されています。

　今回の例のように、オートフィルで入力する列（A列）の隣の列（B列）にすでにデータが入力されている場合は、最初のセル（セルA4）の右下隅をダブルクリックするだけで、隣の列（B列）のデータの数と同じ数の連続データを一気に入力することができるのです。あっという間に入力が完了するので便利ですね。

一番下のセルに移動する

　大きな表で作業をしていると、表内を移動するために画面をスクロールするのが面倒な時ってありますよね。そんな時は、ダブルクリックして表の一番下のセルに移動してみてはどうでしょうか。

　「受講者名簿」の例を使ってやってみましょう。ここではセルB2が選択されているとします（①）。ここから同じ列の一番下にあるセルに、瞬時に移動してみましょう。セルB2の下側の枠線にマウスを乗せると、マウスポインターの形が変わります（②）。マウスポインターの形が変わったらダブルクリックします（③）。

　同じ列の一番下のセル（セルB19）（④）に一瞬で移動できました。

　このワザは、同じ列の一番下にあるセルに移動できるというだけではありません。選択しているセルの上側の枠線をダブルクリックすれば同じ列の一番上にあるセルに移動します（⑤）し、右側の枠線をクリックすれば同じ行の一番右あるセルに移動します（⑥）。同様に、左側の枠線をダブルクリックすれば、同じ行の一番左にあるセルに移動します（⑦）。

　スクロールなしで瞬時に移動できるので、大きな表で作業している時には便利ですね。