いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】「Excel」を「EXCEL」って書かないで！アルファベットの表記を統一するためのテクニック

トップスタジオ

2019年2月27日 06:55

英字の文字列の全角・半角を統一したい！

　普段のExcel業務の中で、外国人の名前や海外の会社名、英単語を使った商品名など、英字を入力する頻度が増えてきていませんか。

　英字の入力は、慣れていないと手間や時間がかかりますよね。自分で入力してスペルミスをしてしまうことを防ぐために、もともとある資料からそのままコピーして貼り付けているという人は多いと思います。そんな時、「元の資料をコピペしたらすべて英字が大文字になってしまったけれど、最初の文字だけは大文字にして残りは小文字にしたい」などと思ったことはないでしょうか。

　今回の記事では、英字の表記の不統一を簡単に修正する方法を解説します。この方法を使うと、例えば「EXCEL」を「Excel」に変換したり、「excel」を「EXCEL」に変換したりすることが容易になります。

英単語の先頭の文字は大文字に、残りは小文字に統一する

　例として「〇〇サイト書評ページ用ブックリスト」（①）を見てください。この表のC列の「著者」欄（②）の一部には、英字で名前が入力されていますが、すべて大文字で表記されているものと、すべて小文字で表記されているものが混在していますね。そこで、英単語の先頭の文字（つまり「姓」の先頭の文字と「名」の先頭の文字）だけが大文字になるように統一してみましょう。

　英単語の先頭の文字を大文字にし、残りは小文字にする場合は、PROPER関数を使います。PROPER関数の書式は、次のとおりです。変換したい文字列を引数として指定します。

　実際に関数を入力する前に、変換後の文字列を表示するための新しいセル（列）（③）を準備します。

　セルC4に入力されている名前は「MICHAEL WILLIAMS」とすべて大文字表記になっているので、「姓」の先頭の文字と「名」の先頭の文字だけは大文字にし、残りは小文字になるように変換してみましょう。変換後の文字列はセルD4に表示します。

　では、セルD4に「=PROPER(C4)」（④）と入力しましょう。

　［Enter］キーを押して数式が確定されると、文字列が変換されます（⑤）。姓と名の先頭の文字だけが大文字に、残りは小文字に変換されましたね。

　オートフィル機能を使って、D列のほかのセルにも数式をコピー（⑥）します。

　C列に入力されていた英字の名前はすべて、姓と名の先頭だけが大文字に、残りは小文字に変換されてD列に表示されました（⑦）。日本語の名前については何も影響はありません。