いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】簡単なのに作業が超捗る!指定した複数のセルだけを効率よく修正するテクニック

修正が必要なセルが離れていると移動が面倒……

 Excelで作った表は、状況の変化に応じて修正していく必要があるものが多いですよね。進捗管理表なら仕事の進捗状況に変化があれば修正の必要がありますし、名簿なら社員の異動や転居に伴って修正することがあるでしょう。勤務シフト表なら担当者の変更があれば修正しなければなりません。

 そのような時に修正が必要なセルが1つであることは少なく、たいてい複数のセルを修正することになります。さらに、それらのセルが離れた場所にあるということも多いでしょう。離れた場所にある複数のセルを1つ1つクリックして選択してから修正するのは手間がかかりますし、見落としや修正漏れが発生する原因にもなります。

 今回は、離れた場所にある複数のセルを効率よく修正できるテクニックを解説します。

修正が必要なセルを先にすべて選択し、[Enter]キーで移動して修正する

 Excelで作成した「2月第3週シフト表」で、担当者が入力されているセル範囲(ここではセル範囲D3:I7)(①)のうち、いくつかのセルに修正が発生したとします。修正が必要なセルを1つずつ選択して修正するのは手間がかかりますよね。

 最初に、修正したいセルをすべて選択してしまいましょう。複数のセルを同時に選択したい時は、[Ctrl]キーを押しながらセルをクリックして選択していけば良いのでしたよね。ここでは、担当者に変更があった6つのセルを、[Ctrl]キーを押しながら選択します(②)。ここでは、セルD3→セルE5→セルG3→セルG4→セルH6→セルI7の順に選択していきます。

 ここまで操作した段階では、アクティブセルは最後に選択したセル(ここではセルI7)になっています。この状態で[Enter]キーを押す(③)と、最初に選択したセル(ここではセルD3)がアクティブになります(④)。先ほど選択した他のセルもすべて選択されたままになっています。

 [Backspace]キーを押す(⑤)と、アクティブになっているセルD3に入力した内容だけが削除されます(⑥)。

 修正が終わったら[Enter]キーを押します(⑦)。すると、アクティブセルが2番目に選択したセルE5(⑧)に移動します。なお、ここでは[Backspace]キーを押して内容を削除しましたが、削除せずすぐに内容を修正して[Enter]キーを押してもかまいません。

 この操作を繰り返していくと、選択したセル間を効率よく移動しながら修正を進めていくことができます。少し不思議な気もしますが、覚えておくといろいろな場面で役立つとても便利なテクニックです。

 すべてのセルの修正が終わったら、選択したセル以外のセル(⑨)をクリックすると、選択が解除されます(⑩)。逆に言えば、すべてのセルの修正が完了する前に別のセルをクリックしてしまうと、選択が解除されてしまうので注意してくださいね。

 このように、先に複数のセルを選択しておくと、選択したセル間を[Enter]キーで簡単に移動できるようになるのです。修正したいセルの間を効率よく移動できるだけでなく、修正したいすべてのセルを最初にきちんと選択しておけば修正漏れが発生することもなくなりますよね。

修正したいセルを選択することで作業全体の効率をアップしよう

 今回は、複数のセルを最初にまとめて選択し、選択したセル間を[Enter]キーで効率よく移動するテクニックを解説しました。

 このテクニックを使えば、修正をサクサク進められるようになるだけでなく、修正漏れの発生も防ぐことができ、作業全体の効率がアップします。

 離れた複数のセルを修正する必要が出た時には、今回の記事の内容をぜひ思い出してみてくださいね!

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