いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】「空白」の入れ方で表がぐんと見やすくなる!エクセルで数字と枠線、数字と単位の間隔をちょっと空けるテク

表が見にくいのはスペースが足りないせい……?!

 Excelは、売上表のデータを集計したり、名簿表を管理したりする際に便利なソフトですが、表に記載されている数値をもっと見やすくできないかな……と思ったことはないでしょうか。

 次の「備品発注表」のような表の「数量」欄は、「150個」のような数値と単位が入力されていますが、数値と単位が近づきすぎていて窮屈(①)だと思いませんか。数値と単位の間にスペースを入れて表示できたら、もっと見やすくなりますよね(②)。

 また、次のような売上表では、各セルに入力された右揃えの数値とExcelの枠線がくっつきすぎている(③)ので、少しスペースを空けたいと思うこともあるでしょう(④)。

 Excelで、このような見栄えについての細かい調整をするのは不可能だと思っていませんか。実はExcelの表示形式を使えば、このような調整も簡単にできてしまいます。

 ちょっとした工夫で表のデータが見やすくなります。この記事を読んでぜひ試してみてくださいね!

数値と単位の間に自動で半角スペースを入れる

 例として、次の「備品発注表」(①)を使ってやってみましょう。現状では、「数値」欄には単位が表示されていません。この項では、数値に「〇〇個」のような単位を付け、さらに数値と単位の間に半角分のスペースを入れる方法を解説します。

 数値が入力されたセル範囲B3:B9(②)を選択した状態で、[ホーム]タブ(③)の[数値]にある矢印ボタン(④)をクリックします。

 [セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されるので、[表示形式]タブ(⑤)の[ユーザー定義](⑥)をクリックします。この画面で、表示形式を設定します。

 「〇〇個」と表示するためには、[種類]欄に「0"個"」(⑦)と指定します。ただし、画面の上部のサンプル欄(⑧)を見てわかるように、これだけだと、数値と単位の間にスペースは表示されません。

 数値と単位の間に半角スペースを入れるには、「_ 」(アンダーバー+半角スペース)を入力します。したがって、「0_ "個"」(⑨)と入力すると、「150 個」(⑩)のように数値と単位の間に半角スペースが追加されて表示されます。

 アンダーバーには、それに続けて入力された文字の文字幅と同じスペースを空けるという意味があり、例えば、「_W」と指定した場合、「W」という文字の文字幅と同じスペースを空けるという意味になります。

 設定が終わったら、[OK](⑪)をクリックしてダイアログボックスを閉じます。

 「数値」欄に数値が単位付きで表示され、さらに数値と単位の間に半角スペースが追加されましたね(⑫)。

 最後に、上記の方法を応用して、冒頭で紹介した2つ目の例(⑬)で、右揃えの数値の後ろに半角スペースを表示してみましょう。

 先ほど解説した手順に従い、[セルの書式設定]ダイアログボックスを表示します。[表示形式]タブ(⑭)→[ユーザー定義](⑮)をクリックして、[種類]欄に「#,##0_ 」(⑯)と入力します。「#,##0」と指定すると、例えばセルに「1111」と入力された時は「1,111」と桁区切りのカンマが自動的に表示され、「222」と入力された時はそのまま「222」と表示されます。

 設定が終わったら、[OK](⑰)をクリックします。

 数値の後ろに半角スペースが入って、罫線との間に余裕ができましたね(⑱)。

スペースを少し入れるだけで表内の数値がずっと見やすくなる

 今回は、表示形式を使って、数値と単位、数値と罫線がくっついて見えるところに自動的に半角スペースを表示させるテクニックを解説しました。

 売上表や計算表などは、「数値が正しければよい」と思う人が多いかもしれませんが、「伝わる資料」にするためには見やすさも重要です。ぜひ試してくださいね。

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