いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】うっかり上書き保存&閉じるで消えてしまった大事なデータを復活させる方法
2024年4月10日 08:21
さっきの上書き保存をなかったことにしたい!
データの更新漏れがないように、上書き保存を習慣にしている人は多いですよね。無意識に[Ctrl]+[S]キーを押していることもあるでしょう。しかし、間違って“上書き保存”して、そのままファイルを閉じてしまった時はどうしましょう? 嫌な予感がしてファイルを開き直したら案の定、エラー表示……。データ入力を担当していたので、表の構造はわからない、[Ctrl]+[Z]で元にも戻せないといった状況です。
例えば、表示されたエラーをよく見ると、入力済みの数式を削除してファイルを閉じていたことが判明。データ入力を担当していたので、表の構造はわからない……、といった状況です。
一度閉じたファイルを上書き保存前に戻したい場合、「自動回復用データ」に頼るのが定番ですが、自動的にバックアップファイルを生成させるテクニックもあります。もし、作業前に手動でバックアップする手間をかけているならオススメです。“間違った”上書き保存の回避方法を2つ覚えておきましょう。
[ブックの管理]から以前のファイルを回復する
[ファイル]タブにある[情報]を表示します。[ブックの管理]の項目に自動保存の一覧が表示されるので、間違って上書き保存したと思われる時間より前のファイルを復元します。
ただし、そもそも自動回復用データが保存されていなければ、上記の方法は使えません。設定を確認してみてください。また、保存の間隔が広い場合、巻き戻し過ぎてしまって作業のやり直しの手間がかかります。適度な間隔に設定しておくといいでしょう。ここでは、3分間隔に設定しましたが、1分でも、5分でも構いません。
自動的にバックアップファイルを作成する
ファイルの保存時にバックアップファイルを自動的に作成するように設定しておくと安心です。[名前を付けて保存]ダイアログボックスから[全般オプション]を呼び出して設定します。
設定後はファイルの保存場所と同じフォルダーに「.xlk」という拡張子のバックアップファイルが自動作成されます。
開いたバックアップファイルを最新のファイルとして保存する場合は[名前を付けて保存]ダイアログボックスでファイル名を入力して、通常のエクセルファイル(XLSX形式)として保存してください。
なお、上記の方法は“ローカル保存”、つまり自分のパソコンにのみファイルを保存している場合の設定です。OneDriveと同期しているフォルダーにファイルを保存している場合、バックアップファイルは作成されません。[ファイル]タブにある[バージョン履歴]からファイルを復元可能なためです。
万が一に備えて設定しておこう
[Excelのオプション]にある“自動回復用データ”の設定は、パソコンを新調した時などに見直しておきたいポイントです。また、突然ファイルが壊れてしまう可能性もゼロではありません。自分のパソコンにしか保存されていないファイルを編集する際には有効でしょう。