石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』

「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」6作セットが7,340円のセール中!

最新アップデートで経験値&お金4倍も可能になった「I」を遊んでみた

 PCゲームに関する話題を、窓の杜らしくソフトウェアと絡め、コラム形式でお届けする連載「石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』」。PCゲームファンはもちろん、普段ゲームを遊ばない方も歓迎の気楽な読み物です。

「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」のタイトル画面

6本まとめて38%OFF、しかもアップデート済み

 スクウェア・エニックスを代表するRPGシリーズ「ファイナルファンタジー」を、2Dベースでクオリティアップさせた「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」が、Steamでは2月13日までの期間限定でセールを実施している

 「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」シリーズは「I」から「VI」まで計6作あり、セール中はいずれも20%OFF。さらに全6作のバンドル版は元の割引も効いて、38%OFFの7,340円となっている。名作6本セットで、さらにスペシャルサントラと壁紙データも付いてきてこのお値段はかなりお得だ。

6作におまけ付きで7,340円は激安では?

 さらに今回のセールに合わせて、6作全てでアップデートが行われている。Steam版では経験値とお金の取得量を調整可能になり、それぞれ0~4倍にできる。エンカウントなしの設定も可能で、難易度を簡単に調整できる。ほかにもフォントをドット感の強いピクセルフォントにしたり、BGMをオリジナル版に変更する切り替え機能が追加された。

 今回はアップデート後の「I」こと「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」をプレイしてみた。

リマスターは遊びやすさも段違い

奇麗になってはいるが、ファミコン版を思い出すドット絵

 筆者は小学生の頃にファミコン版のプレイ経験がある。リマスターされた箇所を堪能するべく、遠慮なく経験値とお金を4倍でスタート。

 プレイしてすぐ、ファミコン版との違いが画質向上だけではないことに気づいた。まず街中やダンジョンはダッシュで高速移動が可能。ダッシュを標準にする設定もある。さらに斜め移動も可能だ。

街中はダッシュのおかげで移動が快適

 戦闘はオートバトルが可能。前回の行動をリピートするだけでAI的な挙動はないが、通常攻撃だけで片付く相手なら戦闘の進行速度も上がってサクサクと進む。また戦闘自体もファミコン版とは違ってダメージがポップアップする形になり、時間がかかった複数の敵へのダメージ処理も高速化している。

こちらは先に進んだ後の画像。オートバトルで戦闘もすぐ終わる
ダメージ表示はポップアップになり、複数の敵も素早く処理

 という感じでバトルはサクサクと進み、レベルはあっという間に上がっていく。そのまま本作最初のボスであるガーランド戦へ。見た目がちょっと奇麗になったガーランドはさておき、BGMがボス用のものに変更されている。ファミコン版だと通常バトルと同じだったはずなので、ボス戦用BGMが新たに追加されたのだろう。

最初のボス、ガーランド。リマスターでも基本的なビジュアルはそのまま

 ガーランド戦を終えて姫を助け、城の北にある橋に向かうと、本作最初の見どころであるオープニングが始まる。4人のシルエットが描かれたドット絵の描き方は変えず、テキストは下から上へ流れる形に変更。ファミコン版の雰囲気は壊さずにリッチな見せ方に変わっている。

ゲーム開始後しばらくしてから出るオープニングが印象的

 ここまでプレイしたところでいったん最初からやり直し。本作のBGMはアレンジ版が収録されているが、オリジナルのファミコン版にも変更できる。またフォントの形状も高解像度に対応した滑らかなものから、ドット感のあるクラシックに変更できる。ファミコン版を思い出しながらプレイするなら、BGMやフォントも古い方に合わせればより楽しめるのでは?

設定をレトロ寄りに変更。コンフィグからいつでも変更できる

 やってみると、BGMは確かにファミコン版の馴染みのある音が気持ちいい。映像はリマスター版でも2Dなので、BGMとよくマッチしてくれる。ただガーランド戦では通常戦闘用のBGMとなり、ボス用BGMが流れないのはちょっと惜しい。他のBGMもアレンジされているので、ファミコン版の経験者ならば余計にアレンジ版で遊んで欲しいと感じた。

ガーランド戦は見た目はフォントの違いだけだが、BGMが通常戦のものになる

 フォントはクラシックに変えるとレトロゲーム感は強くなるのだが、ひらがなとカタカナだけだったファミコン版とは違い、漢字は使われている。またフォントのサイズも大きく、字間の幅もファミコン版とは違う。あくまでレトロ感が増すだけでファミコン版とは別物なので、好みで選ぶといい。視認性はやはり滑らかなフォントの方が良好だ。

オープニングもフォントがドット感のあるものになるが、漢字は使われている

4倍はやりすぎたが後悔はない

 改めて最初のデータからプレイを進める。基本的にオートバトルで敵を倒しながらレベルを上げてお金を稼いでいく。4倍ブーストのおかげで、序盤以降はお金稼ぎの必要もなく、新しい街に着くなり全ての装備と魔法を素早く揃えられる。

経験値4倍だと、最初に出会った雑魚戦だけでレベル3になった

 筆者はスーパーファミコン版「ファイナルファンタジーV」で、逃げると攻撃力が下がる「ブレイブブレイド」の存在を知って以来、あらゆるRPGでバトルから逃げない呪いがかかっている(それが活かされたことは一度もないが)。今回はそのおかげでレベルとお金はどんどん増えていく。

 敵を倒すのには困らないものの、本作はダンジョンが割と長い。本作の魔法は8つのレベルに分けられており、マジックポイントは各レベルで最大で9までという縛りがあるため全ての敵を倒していくと魔法切れが結構起こる。ここでエンカウントなしの設定を使えばいいのだが、それも風情がないのでいったん回復に戻ったりしながら頑張ることに。

ダンジョンが思ったより長い。宝箱の回収もしているとさらに長い

 その結果、中盤を過ぎたあたりでお金がカンストし、宝箱からお金が出ると「これ以上持てない」というメッセージが。さらに初めて来たダンジョンで敵が逃げ出すなど、バランスが崩壊。さすがに4倍はやりすぎたなと気づくが、プレイ済みのゲームのリプレイなのでよしとする。細かいところは忘れている部分もあるし、遊んでいてちゃんと楽しいので問題はない。

宝箱から取ったお金をその場で捨てていくスタイル

 とりあえず終盤の近づくクラスチェンジの場面までプレイしたところで、プレイ時間は5時間半ほどだった。相当スピーディに進めたつもりだが、それでもこれだけかかっている。35年前のファミコンのゲームが、いかに大ボリュームであったかがよくわかる。

クラスチェンジはバハムートがやってくれる。本作にバハムートが登場していたのは完全に忘れていた……
ここまででプレイ時間は5時間半ほど。レベルはもう高すぎる

 プレイ感も快適さが増してストレスがなく、4倍でバランスが壊れても冒険の物語としては十分に楽しめる。セールで1,000円強という価格を考えると、これだけ遊べれば十分とも思える。

 しかもバンドル版で6作を購入していたとしたら、最もボリュームが少ない本作でこの遊びごたえであり、先はとても長い。ファミコン版を遊んだ人も、最近のシリーズ作品しか知らない人も、買って価値ある作品であることは間違いない。迷っているなら13日のセール終了までに忘れず検討を。

数十年ぶりに戦うボス戦はやはり盛り上がる
ほうきのセリフはちゃんと機種に合わせて変更されている
【今回使用したPC】
マウスコンピューターG-Tune E4
スペックはCPUがCore i7-12650H、GPUがGeForce RTX 4060(GDDR6 8GB)、メモリが16GB DDR4-3200、ストレージがSSD 500GB(M.2 NVMe PCIe 4.0 x4)、ディスプレイが14型非光沢液晶(1,920×1,080ドット、144Hz)、OSがWindows 11 Home。重量は約1.8kgで、価格は199,800円

 なお、今回本作をプレイするにあたり、GeForce RTX 4060を搭載したマウスコンピューター製ノートPC「G-Tune E4」を使用した。本作はリマスター版とはいえ2Dの作品なので、動作はかなり軽快。本機のようなゲーミングPCはもちろん、一般向けのPCでも快適にプレイできるはずだ。

著者プロフィール:石田賀津男(いしだ かつお)

1977年生まれ、滋賀県出身
ゲーム専門誌『GAME Watch』(インプレス)の記者を経てフリージャーナリスト。ゲーム等のエンターテイメントと、PC・スマホ・ネットワーク等のIT系にまたがる分野を中心に幅広く執筆中。1990年代からのオンラインゲーマー。窓の杜では連載『初月100円! オススメGame Pass作品』、『週末ゲーム』などを執筆。

・著者Webサイト:https://ougi.net/

石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』 記事一覧