やじうまの杜
2021年にサポート終了を迎えるMicrosoft製品は? ~早めに移行の準備を進めよう
「Windows 10 バージョン 1809/1909」の一部エディションや「Silverlight 5」が対象
2021年1月29日 06:45
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
ついこの間お正月を迎えたような気がするのに、もう1月が終わりつつあることにびっくりしているのですが、皆様はいかがでしょうか。去年の今頃といえば、「Windows 7」のサポート終了が話題になっていましたが、今年はそういう大きな話もなく、昨年末に「Flash」のサポートが終わって一区切りついたこともあり、少し穏やかな感じがあります。
しかし、今年サポートが打ち切られる製品がないというわけではありません。今回は簡単に今年でサポートが終了するMicrosoft製品を確認しておきたいと思います。
モダンポリシーの製品
“モダン ライフサイクル ポリシー”は「Windows 10」や「Microsoft 365」アプリのように“常に進化し続ける”製品に適用されるサポート原則で、リリース時にはサポート終了日が設定されていません。Microsoftがアップデートを打ち切ってアプリやサービスをシャットダウンする場合は、少なくとも12カ月前にそれが通知されます。
2021年中のサポート終了がアナウンスされている製品には、「Windows 10 バージョン 1809」(Enterprise/Education/IoT Enterprise)や「Windows 10 バージョン 1909」が含まれます。いずれも5月11日が最後のパッチです。
また、昨年末でサポート終了となった「Adobe Flash Player」に続き、「Silverlight 5」のサポートがとうとう打ち切りとなります(10月12日まで)。
固定ポリシーの製品
“固定 ライフサイクル ポリシー”は、買い切り版の「Microsoft Office」などのようにリリース時にサポート期間が設定されているアプリやサービスに適用されます。
「Windows 7」や「Office 2010」などの大型製品のサポート終了が相次いだ去年とは異なり比較的地味な印象を受けますが、「Windows Embedded Compact 7」や「Windows Embedded POSReady 7」といった組込み系のOSでサポートが終わる点には注意が必要かもしれません。
ちなみに、2023年には「Windows 8.1」や「Office 2013」のサポート終了が控えています。今から少しずつ移行の準備を進めていきましょう。
サービスパック
サービスパック(SP)は、過去にリリースされたアップデートをひとまとめにしたものです。次のサービスパックの提供が開始されると、古いサービスパックはそれから12カ月間しかサポートされなくなります。
「Visual Studio 2019」には“サービスベースライン”というものが設けられており、これがサービスパックのような役割を果たしています。1つ目のサービスラインであるv16.4のリリースから1年が経つため、v16.0のサポートは1月12日に終了しました。まだ使っている開発者は、v16.4以降へアップデートしましょう。
- 「Visual Studio 2019」v16.0(SP0に相当、2019年4月2日公開)
- 「Visual Studio 2019」v16.4(SP1に相当、2019年12月3日公開)
- 「Visual Studio 2019」v16.7(SP2に相当、2020年8月5日公開)
- 「Visual Studio 2019」v16.9(SP3に相当、未リリース)