やじうまの杜

2021年にサポート終了を迎えるMicrosoft製品は? ~早めに移行の準備を進めよう

「Windows 10 バージョン 1809/1909」の一部エディションや「Silverlight 5」が対象

 “やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。

2021年にサポート終了となるMicrosoft製品

 ついこの間お正月を迎えたような気がするのに、もう1月が終わりつつあることにびっくりしているのですが、皆様はいかがでしょうか。去年の今頃といえば、「Windows 7」のサポート終了が話題になっていましたが、今年はそういう大きな話もなく、昨年末に「Flash」のサポートが終わって一区切りついたこともあり、少し穏やかな感じがあります。

 しかし、今年サポートが打ち切られる製品がないというわけではありません。今回は簡単に今年でサポートが終了するMicrosoft製品を確認しておきたいと思います。

モダンポリシーの製品

 “モダン ライフサイクル ポリシー”は「Windows 10」や「Microsoft 365」アプリのように“常に進化し続ける”製品に適用されるサポート原則で、リリース時にはサポート終了日が設定されていません。Microsoftがアップデートを打ち切ってアプリやサービスをシャットダウンする場合は、少なくとも12カ月前にそれが通知されます。

2021年にサポート終了となるモダンポリシーの製品

 2021年中のサポート終了がアナウンスされている製品には、「Windows 10 バージョン 1809」(Enterprise/Education/IoT Enterprise)や「Windows 10 バージョン 1909」が含まれます。いずれも5月11日が最後のパッチです。

 また、昨年末でサポート終了となった「Adobe Flash Player」に続き、「Silverlight 5」のサポートがとうとう打ち切りとなります(10月12日まで)。

固定ポリシーの製品

 “固定 ライフサイクル ポリシー”は、買い切り版の「Microsoft Office」などのようにリリース時にサポート期間が設定されているアプリやサービスに適用されます。

 「Windows 7」や「Office 2010」などの大型製品のサポート終了が相次いだ去年とは異なり比較的地味な印象を受けますが、「Windows Embedded Compact 7」や「Windows Embedded POSReady 7」といった組込み系のOSでサポートが終わる点には注意が必要かもしれません。

2021年にサポート終了となる固定ポリシーの製品

 ちなみに、2023年には「Windows 8.1」や「Office 2013」のサポート終了が控えています。今から少しずつ移行の準備を進めていきましょう。

サービスパック

 サービスパック(SP)は、過去にリリースされたアップデートをひとまとめにしたものです。次のサービスパックの提供が開始されると、古いサービスパックはそれから12カ月間しかサポートされなくなります。

 「Visual Studio 2019」には“サービスベースライン”というものが設けられており、これがサービスパックのような役割を果たしています。1つ目のサービスラインであるv16.4のリリースから1年が経つため、v16.0のサポートは1月12日に終了しました。まだ使っている開発者は、v16.4以降へアップデートしましょう。

  • 「Visual Studio 2019」v16.0(SP0に相当、2019年4月2日公開)
  • 「Visual Studio 2019」v16.4(SP1に相当、2019年12月3日公開)
  • 「Visual Studio 2019」v16.7(SP2に相当、2020年8月5日公開)
  • 「Visual Studio 2019」v16.9(SP3に相当、未リリース)

延長サポートに移行する製品

 固定ポリシーの製品にはメインストリームサポートに加え、延長サポートが設定されている製品があります。延長サポートでは新機能のリクエストや不具合の修正リクエストは原則受け付けておらず、無償のセキュリティアップデートのみが提供されます。できるだけ早めに後継製品への移行を進めるべきでしょう。

2021年に延長サポートに移行する製品