年末年始に試したいWindows 10最新機能

第7回

モリサワの新しいフォント、「エクスプローラー」のダークモードなど盛りだくさん!

[Windows]+[.]キーで呼び出せる絵文字パネルにも注目

「Windows 10 October 2018 Update」

 「Windows 10 October 2018 Update」の新機能を紹介する本連載。最終回となる今回は、これまでの回で紹介しきれなかった新機能と改善をピックアップしてみたいと思います。

新しいフォント

モリサワの「UDデジタル教科書体」が採用

 「Fall Creators Update」ではモリサワの「UDデジタル教科書体」が採用されましたが、「October 2018 Update」では「BIZ UDフォント」が追加で同梱されています。初期状態で高品質なフォントが利用できるのはうれしいですね。

 なお、このフォントは「October 2018 Update」以外の環境でも無償で利用できます。

「エクスプローラー」のダークモード

「エクスプローラー」のダークモード

 「エクスプローラー」では“ダークモード”がサポートされました。「設定」アプリの[個人用設定]-[色]セクションで“既定のアプリ モード”を“黒”にすると、「エクスプローラー」にカッコいいダークテーマが適用されます。ファイルの保存をはじめとするコモンダイアログも、ちゃんと黒くなります。

次期バージョンの「Windows 10 19H1」では“ライトモード”がテスト

 ちなみに、次期バージョンの「Windows 10 19H1」では“ライトモード”がテストされています。スタートメニューやタスクバーといったシェルコンポーネントに明るいテーマを適用できるようになる予定です。

もはやパネル?になった「ゲーム バー」

「October 2018 Update」の「ゲーム バー」

 [Windows]+[G]キーでアクセスできるゲームキャプチャー機能「ゲーム バー」には、オーディオミキサーが追加。プレビュー版でテストされていたリソースメーター機能は省かれたようですが、“バー”というよりむしろ“パネル”といった趣になりました。

 また、プレビュー版に導入されたスクリーンショットとキャプチャームービーのギャラリー機能が利用できるようになっています。“Twitter”への投稿も簡単です。

キャプチャーギャラリーも追加

絵文字を簡単に入力できる絵文字パネル

絵文字パネル

 「October 2018 Update」でもう1つ覚えてほしいショートカットキーは、絵文字パネルを呼び出す[Windows]+[.]キーです。従来もタッチキーボードや「Microsoft IME」の変換機能を利用すれば絵文字を入力することはできましたが、「October 2018 Update」ならばそれらを利用せずとも、専用のパネルで簡単に入力できます。

 絵文字は種類ごとにカテゴリ分けされており、パネル下部のタブで切り替えることが可能。よく利用する絵文字は[最近利用したもの]タブにストックされるので、お気に入りの絵文字を挿入するのも簡単です。

「Windows 10 19H1」は絵文字パネルで顔文字や記号もサポート

 さらに「Windows 10 19H1」では、この絵文字パネルで顔文字や記号もサポートされる予定。どんどん便利になる絵文字パネルに期待です!

プレビュー表示を強化した検索ボックス

「October 2018 Update」の検索ビュー

 「October 2018 Update」では検索ビューもアップデートされました。アプリ・ドキュメント・電子メール・ウェブといったフィルターが画面上部に表示されるようになったほか、Web検索のプレビューが自動で展開されるようになりました。

アプリがヒットする場合

 アプリがヒットする場合は、詳細ペインにアプリのアイコンと概要、そしてジャンプリストの内容も表示されるようになりました。“cmd”で「コマンド プロンプト」を呼び出すと[管理者として実行]コマンドが出てくるのも便利です。これまでは右クリックメニューへアクセスする必要がありました。

 ちなみに「April 2018 Update」の検索ビューは以下のようでした。「October 2018 Update」に慣れてしまうと、ちょっと物足りないですね。

「April 2018 Update」の検索ビュー

「レジストリ エディター」の改善

 「メモ帳」と並び、なぜか最近改善に力が入っている「レジストリ エディター」。「October 2018 Update」では、パスの入力補完などが新たにサポートされました。詳細は以前にまとめた記事を参照してください。

Bluetooth

Bluetooth機器を簡単に接続できる“Swift Pair”がデフォルト有効化

 「October 2018 Update」では“Swift Pair”と呼ばれる機能が初期状態で有効化されました。これは、PCのそばにペアリングの準備が整っているBluetooth端末がある場合、それと接続するための通知をデスクトップに表示します。トースト通知をタップすれば簡単に接続を完了することができて、大変便利です。

ペアリング待ちのBluetooth機器があるとデスクトップに通知

表示文字の拡大

「設定」アプリの[システム]-[ディスプレイ]セクション

 「October 2018 Update」では、アクセシビリティ関連でも多くの機能追加と改善が行われました。なかでも表示文字の拡大は、文字の読みづらさに悩む中高年ユーザーにとって福音になりそうです。

 表示文字サイズを拡大するには、「設定」アプリの[システム]-[ディスプレイ]セクションを開き、“文字を大きくする”というスライダーを操作します。[適用]ボタンを押せば、デスクトップが再読み込みされ、表示文字が大きくなります。