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新しいIMEがフィードバックを反映させて復活 ~「Windows 10 19H1」Build 18305
内部的な刷新によりパフォーマンスとセキュリティが強化。オプションも拡充
2018年12月20日 14:48
米Microsoftは12月19日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 18305(19H1)を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開した。Build 18277でテストされ、一度撤回されていた新しい「Microsoft IME」が復活。フィードバックにもとづき、さまざまな改善が施されているという。
新しい日本語入力システム(IME)は、内部的な刷新によりパフォーマンスとセキュリティが強化。Windows 10のセキュリティモデルに沿って他のアプリケーションからの独立性を高め、影響が最小限になるように再設計された。
また、それに伴いプロパティ画面の「設定」アプリへの統合や、変換ウィンドウのデザイン改善なども進められている。たとえば変換候補が10を超える場合はリストではなくテーブル上に表示することで一覧性を高めたほか、フォーカスのある変換候補の背景色にWindowsのテーマカラーが反映されるようになった。
一方、設定画面はよりモダンになり、IMEを有効化するショートカットキーが拡充。[変換][無変換]キーでIMEをON/OFFする機能も追加された。タスクトレイアイコンの右クリックメニューも刷新され、シェルの右クリックメニューのデザインと統一された。
さらにBuild 18305では、IMEをON/OFFするキー設定がより柔軟になったほか、候補ウィンドウが表示されなかったり、表示される候補が少ないといった問題が解決され、安定性が向上した。一部のゲームアプリで日本語が入力できないという既知の問題は残されているが、引き続き調査・修正を進めていくという。