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Microsoft、「Internet Explorer 11」のサポート終了を発表、~猶予期間は約1年、2022年6月15日まで

Windows 7/8.1や一部法人向け製品は除く。MSHTML(Trident)エンジンも維持

公式ブログ「Windows Blog」におけるアナウンス

 米Microsoftは5月19日(現地時間、以下同)、「Internet Explorer 11」(IE 11)デスクトップアプリケーションのサポートを2022年6月15日に終了すると発表した。Windows 10における後継ブラウザーは「Chromium」ベースの新しい「Microsoft Edge」となることも併せてアナウンスされている。

「IE 11」のサポート終了スケジュール

 同社によると、「IE 11」の利用は3つの点からすでにお勧めはできない。

  • 互換性:「IE 11」は他のモダンブラウザーやWeb標準技術との互換性が低い。どうしても「IE 11」でなければ閲覧できないWebページも、「Edge」の「IE モード」(少なくとも2029年までサポート)でカバーできる
  • 生産性:「Edge」には「IE 11」にはないモダンな機能が多く搭載されている。たとえば、大量のタブを同時に開いていても、「Edge」ならばタブスリーピング(Sleeping Tabs)機能によりリソース消費量が抑えられる。タブをサイドパネルで切り替えられるようにする「垂直タブ」やWebサイトやコンテンツをサイドバーにクリップできる「コレクション」も有用だ
  • セキュリティ:漏洩パスワードを警告する「パスワードモニター」などを備える「Edge」は、セキュリティの点でも「IE 11」より優れる。また、「IE 11」のセキュリティパッチは月に1回だけだが、「Edge」はより高い頻度で対策がなされる

 そのため、デスクトップアプリケーションとしての「IE 11」を約1年後の6月15日に提供終了とし、ユーザーに「Edge」への移行を促す。実行プログラム「iexplore.exe」が削除されることはないが、アクセスしても「IE 11」は起動せず、「Edge」にリダイレクトされる。

 ただし、過去の資産がより重要となる「Windows 10 LTSC」や「Windows Server」では「IE 11」が引き続き提供される。「Windows 7」(ESU)と「Windows 8.1」も同様だ。

 また、MSHTML(Trident)エンジンに関しても、互換性維持のためすぐに削除されることはない。OS内部に「IE 11」由来の機能は残る。「WebBrowser」コントロールを利用するアプリも引き続き利用できる。

 とはいえ、個人・家庭向けのスタンドアロン「IE 11」が終了することは、一般的なWebサイトやWebアプリで「IE 11」をサポートする必要がなくなり、モダンブラウザーへの対応に注力できることを意味する。これまで「IE 11」への対応に苦慮してきた開発者にとっては朗報といえるだろう。

 なお、MicrosoftやGoogleのサービスのなかには、2022年6月15日の「IE 11」終了を待たずにサポートを打ち切ったものや打ち切る予定のものがある。「IE 11」の利用継続に固執することなく、できるだけ早い段階で「Edge」へ移行することをお勧めする。

製品またはサービス終了日
Microsoft Teams web app2020年11月30日(すでに終了)
Azure DevOps2020年12月31日(すでに終了)
Azure Portal web app2021年3月31日(すでに終了)
Google Workspace2021年3月15日(すでに終了)
Microsoft 365 apps and services2021年8月17日
Microsoft Dynamics 3652021年8月17日
Microsoft Power Platform2021年8月17日
Microsoft Power Platform2021年8月17日