いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】「令和」になったのにまだ日付が「平成」で表示される!エクセルの日付を和暦から西暦に変換するテク

本来存在しない「平成31年5月7日」はどう表示すればいい?

 Excelの表に日付を表示する方法はいろいろありますよね。「2019年4月18日」や「2019/4/18」のように西暦で表示する方法もありますし、「平成31年4月18日」のように和暦で表示する方法もあります。

 でも元号が変わった今、例えば「平成31年5月7日」のように本来は存在しない日付が表示されて困ったりしていませんか。ひとまず西暦に戻しておこう……と思ったものの、前任者が設定した和暦表示の日付を西暦に変換する方法がわからない……という人は案外多いのではないでしょうか。

 そこで今回は、Excelの表に入力された日付を、和暦から西暦に変換する方法について解説します。なお、Excelにおける新元号「令和」は、Microsoftの更新プログラムにより対応されることになっていますが、記事執筆時点(2019年5月7日)ではWindows Updateを手動で適用したユーザーだけに配信される「オプション」プログラムとなっていて、一般ユーザー向けに自動配信されるまでには時間がかかる可能性があります。詳細はこちらをご覧ください。したがってここでは、西暦に変換する方法を1つのワザとして紹介しています。

和暦を西暦に変換する

 次の「顧客・契約管理表」の例を使ってやってみます。現在、この表にあるD列の「契約日」欄(①)とF列の「契約終了日」欄(②)の日付データは和暦で表示されていますが、これらを西暦表示に変えてみましょう。

 ここで、D列とF列に実際に入力されているのは「平成XX年X月X日」という文字列ではなく、シリアル値(Excelが日付データを扱う時に使う値)であり、それが見た目上「和暦」として表示されていることが前提となります。

 まず、D列の日付が入力されているセル範囲(D4:D10)を選択(③)して、[ホーム]タブ(④)→[数値]グループの右下にある矢印(⑤)をクリックします。

 [セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。[表示形式]タブ(⑥)をクリックして、画面左側の[分類]欄から[日付](⑦)を選択します。画面の下側に表示される[カレンダーの種類]欄のドロップダウンリストから[グレゴリオ暦](⑧)を選択します。

 画面中央にある[種類]欄から、表示させたい形式(ここでは[*2012/3/14])(⑨)をクリックします。なお、ここで表示される「2012/3/14」という日付は例なので、特に気にする必要はありません。[サンプル]欄(⑩)に、実際に表示形式が適用された日付がプレビューとして表示されます。

 設定が終わったら[OK](⑪)を押して、ダイアログボックスを閉じます。

 D欄に入力された日付が西暦(短い日付形式)に変換されましたね(⑫)。

 F列についても同様の操作を行い、西暦に変換しましょう(⑬)。

 これで、「平成31年5月7日」のような、実在しない日付はなくなりましたね。

日付の表示を和暦から西暦に変換してみよう

 今回は、Excelの表に表示されている日付を、和暦から西暦に変換する方法を解説しました。

 元号が変わってから、日付の表示に苦戦しているという読者も多いのではないでしょうか。そのような読者の皆さんは、今回の例を参考に、西暦で表示してみてはどうでしょうか。ぜひ試してみてください!

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