石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』
新年&石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』連載開始半年を記念して、2022年の記事を振り返ります!
CD-ROMのバックアップ、子供と遊ぶ「マインクラフト」、GPUマイニングなどなど
2023年1月6日 11:00
あけましておめでとうございます
本連載、2023年最初の回です。昨年7月からスタートしていますので、ちょうど半年が経過しました。数で言えば今回が27回目。いつもご覧いただきありがとうございます。
などと書きつつカレンダーに目をやりますと、本日は2022年12月29日。来年のことを言うと鬼が笑いますので、今回は半年間の連載を裏話を交えつつ振り返ろうかと思います。
記念すべき第1回とその前
本連載を企画し始めたのは、まだ2021年の頃でした。当時はPC Game Passのゲームを毎週1本紹介する「初月100円! オススメGame Pass作品」を執筆していたのですが、対象をPC Game Pass以外のゲームにも広げてはどうかという話が出てきました。ほかにも面白いPCゲームはいっぱいありますからね。
筆者からは「何でもありにしてしまうとタイトル探しが余計大変に……いや、それなら窓の杜らしく、ゲームそのものだけじゃなく周辺も含めたらいいのでは。あとレビューよりコラムを書きたいんですがどうですか、私コラム書くの大好きなので超オススメですよ」と編集部企画を捻じ曲げて通した記憶があります。
そんな流れで第1回は、窓の杜にあるソフトを使った内容にしてみようかということで、[Windows]キーのお話でした。
だから今のうちに遊んでおけと忠告したのに
第2回は筆者が愛したオンラインゲーム「ファンタジーアース ゼロ」がサービス終了する話。執筆時点ではまだサービスされており、記事の締めにも「15年分の思い出語りをする前に、まずはゲームを再訪してみていただきたい」と書きました。
その本人がそれ以後一度もログインせず、サービス終了10分前に気づいて、慌ててログインしたものの混雑でログインに時間がかかり、ようやく入れたら人が多すぎてフリーズ。最後の挨拶もまともにできぬままサービス終了を見届けました。
友達との最後の別れになりうる重大事なので、こういうことは忘れずスケジュールに入れるくらいはしておきましょう。
CD-ROMだけじゃなく音楽CDも全部ダメです
連載記事では結構読まれたCD-ROMの寿命の話。連載の体裁としてCD-ROMを扱いましたが、あらゆるCDは同じような危険があります。
筆者も前世紀からある音楽CDが100枚くらいは手元にありそうですが、データ化していないものもまだまだ多数。所有している中では最も古いと思われる1986年の『組曲「ドラゴンクエスト」』は救い出せましたが、残りはいつ着手できるのやら。しかしもっと新しいものでも、製造品質や保管環境によって傷む可能性はあるので、待ったなしです。
とはいえ、イメージ化したところで動かせないプレイステーションやセガサターンなどの家庭用ゲーム機の光学メディアって本当にどうしたらいいんでしょうね……。
5歳でも遊べる「マインクラフト」
ただ我が家のやり方を紹介しただけの内容でしたが、このくらいの歳で遊びたいと言う子は案外多いらしく、息子の友達も何人かが買ってもらったと言っていました。保育所で布教したであろう本人はもう別のゲームをやっていますが。
大人目線だとピースモードで遊んでも面白くないのではと思うかもしれませんが、ちょっと要素が減るだけのことで、“マイン”と“クラフト”の要素はしっかり堪能できます。ぜひ小さいお子さんと一緒に遊んでみてください。マウスとキーボードにもすぐ慣れてくれますよ。
新型コロナウイルスに感染
新型コロナウイルスの第7波で感染。39度の熱に咳や倦怠感など立派に症状が出ていましたが、連載を途切れさせるわけにはいかぬとがんばって原稿を上げました。しかし、病気になっても仕事を休まないという悪しき前例を作ってしまったことに大変後悔しております。
なお、喉の違和感や倦怠感は1カ月ほど続き、特に倦怠感は1カ月後が一番つらかったです。今はようやく回復したと感じますが、元通りになっているのか自覚できません。後遺症恐るべし。年始もまだまだ流行は続いているでしょうから、皆様もくれぐれもお気をつけください。
(筆者の中で)不朽の名作
ぜひ遊んでください。筆者は実家に置いてあるであろう原版(1990年代のCD-ROM!)をいつか回収して、実機のPC-9821Xa10とともに永久保存したいと思います。PCの方がもう無理かな……。
GPUマイニングとビデオカードの関係
本連載で一番読まれた回。詳しい方からするとツッコミを入れたい部分もあろうかと思いますが、ビデオカード高騰という被害を被った側であるPCゲーマーの視点から書かれた記事を目にしたことがなかったので、改めて何が起こったのかを時系列でまとめてみました。
GPUマイニングに関しては、また収益性の高いものが出てくれば、同じようなことが起こり得ます。ETH(イーサリアム)ほどの規模で盛り上がる暗号通貨はすぐに出てくるとは思えないので、しばらくは大丈夫だと見ていますが、儲かるぞとなった途端に一気に燃え上がるので油断なりません。
ただ筆者はゲーマーであると同時に、暗号通貨とその仕組みにも興味と期待を持っているので、ゲーマーとうまく住み分けができる形で暗号通貨も進化していってくれるといいなと思います。まずは世界的な半導体不足や情勢不安が落ち着くといいのですが。
新しい年に向けての意気込み
まずは本連載を2023年6月6日まで継続できるように頑張りたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
著者プロフィール:石田賀津男(いしだ かつお)
1977年生まれ、滋賀県出身
ゲーム専門誌『GAME Watch』(インプレス)の記者を経てフリージャーナリスト。ゲーム等のエンターテイメントと、PC・スマホ・ネットワーク等のIT系にまたがる分野を中心に幅広く執筆中。1990年代からのオンラインゲーマー。窓の杜では連載『初月100円! オススメGame Pass作品』、『週末ゲーム』などを執筆。
・著者Webサイト:https://ougi.net/