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トラッキング防止機能を追加した「Vivaldi 3.0」が公開 ~Android版も正式リリース

タイマーやアラームを設定できる時計機能も

「Vivaldi 3.0」

 ノルウェーのVivaldi Technologiesは4月22日(現地時間)、デスクトップ向け「Vivaldi」のメジャーバージョンアップ版となる「Vivaldi 3.0」を公開した。さらに、ベータ版として公開されていたAndroid版「Vivaldi」も正式版としてリリースされている。

デスクトップ向け「Vivaldi 3.0」では“トラッカーブロッカー”機能が追加

 デスクトップ向け「Vivaldi 3.0」の目玉は、Webサイトによるトラッキングを防止する“トラッカーブロッカー”機能。プライバシーの高さを謳う検索エンジン“DuckDuckGo”のトラッキングブロックツール“Tracker Rader”をブロックリストとして搭載し、ユーザーが望まないサードパーティーのトラッカーをバックグラウンドでブロックできる。

 また、広告をブロックする“広告ブロッカー”機能も搭載された。“トラッカーブロッカー”機能と合わせて初回起動時に表示される“ようこそ”画面(vivaldi://welcome)や設定画面で有効・無効を切り替えられる。

“ようこそ”画面で“トラッカーブロッカー”機能や“広告ブロッカー”機能を設定

 また、タイマーやアラームを設定できる時計機能が追加された。時計はステータスバー右端に表示されたデジタル時計をクリックするとポップアップし、アナログ時計が表示されるとともに、タイマーやアラームを設定することが可能。ステータスバー上のデジタル時計は右クリックメニューから秒や日付を表示させることも可能だ。

時計機能

 そのほか、[Shift]+カーソルキーでページ上のリンクを移動できるようになった。上下左右へ自由にフォーカスを移動し、リンクを開くことが可能になり、キーボード操作によるWeb閲覧が快適に行える。

 デスクトップ版「Vivaldi」は、“Presto”エンジンを搭載していた頃の「Opera 12」の思想を受け継いだ「Chromium」ベースのWebブラウザー。ユーザーとの対話を大事にし、パワーユーザー向けの多く取り入れているのが特徴だ。Windows/Mac/Linuxに対応するクロスプラットフォーム対応アプリケーションで、Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/10で利用可能。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。すでに利用している場合は、自動更新機能を利用して最新版へアップデートすることも可能だ。

正式版となったAndroid版「Vivaldi」

Android版「Vivaldi」

 ついに正式版となったAndroid版「Vivaldi」は、デスクトップ版とブックマーク、スピードダイヤル、保存したパスワード、自動入力情報などを同期できるのはもちろん、選択したテキストを“メモ”として登録する機能や、Webページ全体のスクリーンショットを撮影する機能などを備えている。

選択したテキストを“メモ”として登録する機能
Webページ全体のスクリーンショットを撮影

 また、画面下部にあるページの移動ボタンなどが配置された“ボトムバー”を左右へスワイプすることでタブを切り替えらえる“タブスイッチャー”もユニーク。さらに、Android版でも“トラッカーブロッカー”と“広告ブロッカー”機能が搭載されている。

 Android版の「Vivaldi」は、Android 5.0以降に対応するフリーソフトで、現在“Google Play”からダウンロードできる。