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「Microsoft Family」と「Clipchamp」がOS同梱 ~Dev版「Windows 11」Build 22572
WMICはOSオプション機能に、「Windows Terminal」「Windows Media Player」は名称変更へ
2022年3月10日 11:55
米Microsoftは3月9日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 22572を「Windows Insider Program」のDevチャネルに参加しているテスターに対して公開した。すでに導入済みの場合は「設定」アプリの[Windows Update]セクションからアップグレードできる。
2つのアプリがインボックス(同梱)アプリの仲間入り
「Microsoft Family」(Microsoft Family Safety)と「Clipchamp」が、Windows 11のインボックス(同梱)アプリに追加された。
「Microsoft Family」は、閲覧できるWebサイトを子ども向けに制限したり、子どもには不適切なアプリやゲームをフィルタリングするペアレンタルコントロールアプリ。デバイス(Windows/Xbox/Android)のスクリーンタイムをバランスよく管理したり、子どもたちの位置情報を追跡して見守ることもできる。
ただし、OSに同梱されるのはWindows 11の「Home」エディションのみだ。「Pro」エディションの場合は「設定」アプリの[アカウント]-[ファミリー]セクションからアプリをインストールする必要がある。アプリは「Microsoft Store」で提供され、アップデートは自動で行われる。
「Clipchamp」は、同社が最近買収したオンラインビデオ編集サービス。デザイナーが制作した数百種類のテンプレートから好きなものを選び、映像やテキスト、ロゴを入れてカスタマイズするだけで、印象的なビデオを作り出せる手軽さが魅力で、オンラインツールでありながらプロ顔負けのビデオを製作できる。
Webブラウザーで「clipchamp.com」へアクセスすれば、わざわざアプリをインストールしなくても利用できるが、「プログレッシブ Web アプリ」(PWA)としてPCにインストールすれば、一般のローカルアプリのように扱える。
一方、一部アプリでインボックスアプリの名称変更が行われている。「Windows Terminal」に関しては以前からアナウンスされていたものだ。
- Windows Terminal → Terminal
- Windows Media Player → Windows Media Player Legacy
そのほかの改善
Windows 11の「Fluent Design System」に合わせたデザインアップデートが、印刷キューにもたらされる。また、「Windows サンドボックス」と「クイック アシスト」のアプリアイコンもアップデートされる。
Build 22557で発表されたフォーカス機能もアップデートされ、通知センターのアイコンが変更された。
また、シェルの右クリックメニューを開く際に[Shift]キーを押すことで、従来の長いメニューを開けるようになった。わざわざ[その他のオプションを表示]コマンドを選択したり、カスタマイズツールを利用する必要はなくなる。
そのほかにも、以下の改善が行われた。
- AIによる自然な「ナレーター」音声がすべての英語環境で利用可能に
- 開発を終了した「WMIC」ツールをオプション機能として提供。「設定」アプリの「アプリ」-[オプション機能]セクションからインストールできる
- 「設定」アプリの[個人用設定]-[タスクバー]セクションの[タッチ キーボード]オプションを拡充。アイコン表示の条件を「なし」、「常に表示」、「キーボードが接続されていない場合」の3つから選択可能